米電気自動車(EV)メーカー、テスラ(TSLA.O)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、証券詐欺罪で同氏を提訴した米証券取引委員会(SEC)との和解を土壇場で拒否した。
和解の条件だった罰金の支払や2年間の経営職放棄を断ったという。
複数のメディアが28日報じた。

市場では、提訴によりマスク氏が退任を余儀なくされるとの見方から同社株への売りが膨らんだ。
株価は一時13%急落し、268.10ドルまで値下がりした。

こうした中、関係筋によると、マスク氏は法廷闘争に向け、レイサム&ワトキンスのクリス・クラーク氏やブラウン・ラドニックのスティーブン・ベスト氏と契約を結んだ。

テスラが債務不履行(デフォルト)に陥った際の損失補填の保険料にあたる保証料率(プレミアム)はこの日、過去最高に上昇。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で保証料TSLA5YUSAX=MGは社債100万ドル当たり約29万5000ドル。
https://jp.reuters.com/article/sec-no-settlement-0928-idJPKCN1M82DB