村上春樹は、基本的にチンケなエロ本。
愛読者はエロ本とか、セックスに持ち込むまでのノウハウ書として無意識のうちに読んでいる。ただ、いくらなんでも、それだけの本だと、罪悪感たとか、後ろめたさを感じるだけになってしまうところを、村上春樹が程よく文学の豆知識やジャズやクラシック音楽の蘊蓄を散りばめてくれているので、いっぱしの知的教養書を読んだ気にさせてくれるという甘いコーティングをしてくれている。
それは、どんなに逆立ちしても、所詮外壁塗装であって、小説の中身とは切り離して考えると、思わせぶりなだけの安っぽい、チンケなエロ本であることが露呈されるのだ!