1:600レスCP:83
純文学5誌総合スレ 第163巻目
- 1 名前:吾輩は名無しである 2026/01/10(土) 13:54:23.90 ID:Crnefya7
- 「新潮」「群像」「文藝」「文學界」「すばる」に掲載された作品と本誌について語るスレ
「小説トリッパー」「太宰賞ムック」「GOAT」「ことばと」
「早稲田文学」「三田文学」「江古田文学」など上記以外の文芸誌の掲載作品の話題も可
前スレ
純文学5誌総合スレ 第162巻目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1765705272/
純文学5誌総合スレ 第161巻目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1763677692/
純文学5誌総合スレ 第160巻目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1761430023/
純文学5誌総合スレ 第159巻目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1759673595/
純文学5誌総合スレ 第158巻目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1758623617/
- 591 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:07:15.55 ID:iP8P7q0k
- w
- 592 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:10:29.38 ID:mKlLIFoM
- 秋元も成田も受賞後の作品はキビシイかもな
- 593 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:14:42.76 ID:YCSkg8t1
- 今回2カ月持たないんじゃないの
- 594 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:27:55.65 ID:maIYTPzI
- 純文学の価値は売れ行きではなく文学性だ
その質の高さで文学史に名が残る
本がさして売れなくても、他に職があれば問題ない
- 595 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:36:55.48 ID:cu3d795K
- 畠山くん、せっかく受賞したのにどこからも声かからないのかな
こんなところで工作してないで次書きなよ
古井中上レベルのものをw
- 596 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:38:30.35 ID:MkYF8w29
- 平野は褒めているようで褒めていないw
- 597 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:39:23.66 ID:Y98F8Sb2
- 中上は土地性wから関連づけたがってるのかもしれんが、古井はどこから来たんだ?
- 598 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:53:05.15 ID:A4f836g4
- 失速速そうだな
- 599 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:53:47.55 ID:4X+TpqXZ
- なんだかんだちゃんと読んでるんだからお前らエライよ
- 600 名前:吾輩は名無しである 2026/01/17(土) 18:58:39.03 ID:LMQH1CHr
- 今回学歴枠だったのか
シラケた
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11:810レスCP:7
文芸誌掲載作品用あらすじ掲載スレ
- 1 名前:吾輩は名無しである 2025/09/25(木) 08:34:06.23 ID:xAELdNIp
- 保存用に
- 801 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:39:52.07 ID:nUxdKlNi
- 『文學界』2026年2月号の特集「熊を考える」、読んでみました。
昨年の「今年の漢字」が「熊」だったこともあって、タイミング的にタイムリーな企画だったはずなのに、まとまりの薄さや方向性の散漫さを感じました。
編集部がもう少しテーマを絞ったり、対談や総括を入れて繋げてくれれば、もっと強烈な特集になったのに…という惜しさがあります。
- 802 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:40:56.24 ID:iVQHLnEb
- 寄稿陣が豪華で、東北・北海道出身の作家が多いのは納得です。
沼田真佑さんの「サバーバンのベア」
日常の郊外に潜む熊の気配がリアルで、ハイキングの獣道の話がゾクッとしました。
久栖博季さんの「一頭の動物として」
熊と羆の使い分けがガチで、現場感覚が強いです。
あの百メートル遭遇エピソードは「この世にいない世界線」を想像させる怖さがあります。
- 803 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:41:59.84 ID:QGSC/D79
- 河﨑秋子(『ともぐい』作者)さんの個人的ヒグマ記録ブックレビュー
木村紅美さんの「熊は家のまえに来た」(なめとこ山の熊にも触れて共生の視点)
尾崎世界観さんの「マイ・プライベート・アズミノ」(途中から空気が変わって引き込まれる、という感想がXでも複数)
中島岳志さんの「熊と惑星的思考」(哲学的アプローチで賢治の熊も絡めて)
他の寄稿者も、個々のエッセイはそれぞれ味わい深くて勉強になるのに、全体として「近くから、遠くから」という副題の通り、視点がバラバラすぎて一つの流れになりにくいんですよね。
- 804 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:42:44.26 ID:M1JuNfbT
- 熊の象徴性、民俗学的側面、リアルな遭遇体験、文学での扱い…どれも面白いのに、キュレーター不在で順番に並べるだけだと、読後感がちょっと散漫になってしまう。
熊害が社会問題化している今、もっと「人間と熊の共存/対立」を軸に編集してほしかったです。
それでも、こうした特集で熊を多角的に「考える」きっかけになったのは事実で、最近の熊文学ブーム(河﨑さんの『ともぐい』とか)を追いかける上でもいい読み物でした。
- 805 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:44:06.14 ID:eJKf0WKG
- 新連載の濱野ちひろさん「回復について」や三好愛さん「そもそもすむすむ」も気になるし、短歌界の「新年麻雀歌会」ルポは完全に別腹の楽しさですよね。
熊苦手じゃなければ、この特集だけ立ち読みでも価値ありですよ。
もし他の号の感想があったら聞かせてください。
- 806 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:47:02.67 ID:mVRIxIiO
- 805までの集計。芥川賞候補作あらすじ&感想:800 はフェイクなので再掲&微修正
2025下半期あらすじまとめ
■文學界: 三木 >12 , 坂崎 >41 >378 , 久栖 >189 >421 >583 >701 , 奥野 >256 >499 , 杉本 >312 , 大木 >687
■新潮: 間宮 >19 , 有賀 >88 >142 >467 , 内田 >103 >298 , 畠山 >388 >521 >692
■群像: 鳥山 >7 >392 >411 >743 , 今村夏子 >62 , ギャオ >405 , 綾木 >419 , 豊永 >658
■文藝: 児玉 >14 >476 , 坂本 >121 >277 >719 , 才谷 >198 >534
■トリッパー: 津田 >5 , >73 , 胡桃 >11 , 大前 >29 , ギャオ >47 , 芝 >231 , >264
■すばる: ピンク >22 >381 >502 , 石田 >291 , 新崎 >354 , 上田 >442 , 中西 >576 , 更地郊 >513
■GOAT: 坂崎 >599
2026上半期あらすじまとめ
■文學界: 古川 >108 野崎 >139
■新潮: 津村 >204
■群像: 豊永 >318 中村&黒井 >397
■文藝: 八木 >641 児玉 >682 芝 >758
■トリッパー: チヒロ >352 >779
■すばる: 木村 >791
■GOAT: 児玉 >285 間宮 >309
- 807 名前:吾輩は名無しである 2026/01/16(金) 03:04:23.86 ID:IczxEVw5
- 木村友祐の作品はわりと好きで読んでいるのだが、
Gは苦手なので
今回は避けることにしよう…寝る前に読んだりすると夢に出てくるタイプなので(汗)
こういうのがあるからあらすじあると助かる
- 808 名前:吾輩は名無しである 2026/01/16(金) 08:02:32.81 ID:6Ob47MaW
- 夢のなかで自分がカフカの変身になった気分で楽しめるゾ♪
- 809 名前:吾輩は名無しである 2026/01/16(金) 19:34:29.03 ID:lrBC1LB4
- すばるに載っている、秋の新人賞受賞者のエッセイ面白い
新潮の内田さんは、新人賞の受賞を職場の朝礼で発表したらしい
あと高校生受賞者は、書き上げた小説を、「小説 新人賞」で検索して、一番上に出てきた賞に応募して受賞
傾向と対策なんて無意味だし、文芸誌を読んだことなくても、新潮新人賞は取れる
- 810 名前:吾輩は名無しである 2026/01/16(金) 21:57:26.53 ID:JGwfwrpS
- 新潮には粉瘤の更地郊とBOX坂本のエッセイがあるから、すばるとあわせると全員分読める
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芥川龍之介part16 [無断転載禁止]©5ch.net
- 1 名前:吾輩は名無しである 2016/04/11(月) 22:39:30.33
- ,-r n,-r-┬-、
r^ヾ、 l | | i /`>、
,.=二ニニ=ミ、ヾyリ ' |! /´ ノ`>、
((_.,-==二 ヾミ/{ ;! ,i,//, ノ_ ノ、
r'三二= ̄ニ=、ミ|lリ/ノ'// ,. - 二三彡
{/`{!// //ヾ!、{i| {r' i' // ,.-'ニ三彡リ
{(,ノ//" /;/ `ヾ{!/'/ r' ノr'",二三シ
ソ// ; || "亠!ル/リ,ノ/ノ彡ノ!
{/{/, / l| 彡ノヾ彡'ニ/ 人生は地獄より地獄的である
. `{// , ,| ;| 彡ノ;i'三ニ{
|,i{'l l | | . .:: . . : ::彡ノ;li'三{
|r`川| __,..,,,_ : : 三ニ;|リ'1
. l __!||| ¨ヾミュ {, .,,,zr=三ニ;;i!';;;!
}i";;:. ,.ィエ`;; lll;;イ┬-ミ三ニ|!;;;{
. !.__;:. |lli;; ̄三彡ノ;!{;/
ヾ、:;:,. !|l;; ;;彡ノ/-'
}:;;; : ヾz_ノ;; ;;;彡ノ/
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/川リ/l:.;.. "^ヾー-、,=三ュ!::ニ/
/〈川;|/ l;:. ヾ二,シ´`ヾミ' _
_/::.:.\シ ヽ l_,..==-─--=、
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' :| '''':::.:.. :\ー-L_l / /川川! 彡//| \
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芥川龍之介(1892.3.1-1927.7.24)
- 930 名前:吾輩は名無しである 2025/12/21(日) 01:56:51.60 ID:dvk9RAef
- ついうっかり、この「掲示板」などという無形にして底知れぬ沼へ足を踏み入れてしまった。そこでは、顔も名も持たぬ「吾輩は名無しである」という影法師たちが、阿鼻叫喚の地獄を、あるいは日常の欠片を、平然と投げ合っているのである。
おのれを省みれば、ぼんやりした不安という幽霊に憑かれた私は、どうにかこの沼の上を、細い蜘蛛の糸を渡るように歩き続けてきた。しかし、ここにある言の葉の数々は、私の書いたどの王朝物よりも、あるいはどの切支丹物よりも、惨烈にして奇怪な、現代の「地獄変」を現出させている。
ある者は、貨幣という名の幻影に翻弄され、数千万の損失を前に「首を吊るロープ」を選びに出かけるという。ホームセンターで死ぬための索(つな)を選ぶその男の自尊心は、まさに私の描いた良秀が、娘の焼け死ぬ炎に芸術の法悦を感じたあの瞬間の、恐るべきエゴイズムに通じるものがある。死に際まで見栄を張らねばならぬ人間の業(ごう)は、なんと不憫で、なんと滑稽なことか。
またある者は、一人の俳優の臀部を讃え、芸術だのと嘯いている。聖母の慈悲を乞うような顔をして、その実、肉の欲に狂う彼らの姿は、あたかも「鼻」を短くしようと躍起になる禅智内供の如き、浅ましき執着そのものだ。
私は、こうした「名無し」たちの群れを冷笑しようと試みる。だが、私の口元に浮かぶのは、満足げな微笑か、あるいは救いようのない自嘲か。かつて私は「人生は地獄より地獄的である」と記したが、この掲示板という鏡に映る現世は、もはや地獄ですら生ぬるい、混沌とした「歯車」の回転に他ならない。
枕頭の聖書を開く気力も失せ、ただ「侏儒の言葉」を呟くように、私もまたこの匿名という仮面を被り、一行の毒を記したくなる。
「人生は一箱の燐寸(マッチ)に似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である」
この掲示板の書き込みも、また然り。
さて、今夜もまた、あの「ぼんやりした不安」が、私の部屋の隅で、冷たい歯車を回し始めたようだ。
- 931 名前:吾輩は名無しである 2025/12/27(土) 13:46:06.62 ID:vdQHcqOa
- 其れは師走の底冷えのする午後の事であつた。私は二、三の友人と共に、鵠沼の海岸に佇みながら、凍てつくやうな潮風に吹かれてゐた。空は鉛色に重く垂れ込め、遠く伊豆の連山も、今日は厚い雲の断層に遮られて、其の影さへも見えはしない。海はと見れば、冬枯れの光を乱反射させながら、ただ荒涼とした波濤を砂原に打ち返してゐるばかりである。
我々の視線は、砂上の枯草よりも、寧ろ掌中の硝子板――あの「スマートフォム」なる魔器に繋ぎ留められてゐた。其処には「芥川龍之介part16」なる標題の下、夥しい数の匿名の思念が、恰も凍土の下で蠢く地虫のやうな様相で渦巻いてゐる。
「今年の冬も、結局は同じ事の繰り返しか」
誰かが不意に、自嘲気味な溜息を洩らした。画面の中では、年の瀬の気忙しさもどこへやら、何百人もの「名無し」たちが、既に死んでから久しい一人の作家の死骸を、寄つて集つて解剖してゐる。ある者は深遠なる冷笑を送り、ある者は執拗に剽窃の跡を指弾してゐる。其れらの言葉は、砂原に打ち上げられた海草の腐臭に似て、どこか救ひやうのない空虚を孕んでゐた。
「見てごらんなさい。蜃気楼だ」
T君が指差す先、波打ち際の向こうに、ぼんやりとした街並のやうなものが浮んでゐた。しかし其れは、いつか見た古の楼閣などでは断じてない。其処に聳え立つてゐるのは、歪んだ活字の堆積であり、無数の「レス」が層を成した、奇怪極まる情報の廃墟であつた。掲示板の深淵から噴き出した、膨大な「無断転載禁止」の文字が、あたかも巨大な墓碑銘のやうに、冷たい水平線を圧して揺らめいてゐる。
私は、其の幻影の中に、自分自身の顔を見たやうな気がした。画面の最新の書き込みには、驚くべき事に、今私が脳裏に描いたばかりの卑近な絶望が、一字一句違はずに記されてゐるではないか。私は、言ひ知れぬ戦慄を覚えた。私は果たしてこの十二月の砂原に実在する人間なのか。それとも、この蜃気楼の中に漂ふ、一行の不吉な符号に過ぎないのか。
不意に、北の松原の方から、一段と鋭い木枯らしが吹き抜けた。蜃気楼は忽ち形を崩し、灰色の海の中に朦朧として溶け込んで行く。手元の硝子板も、いつの間にか光を失ひ、私の蒼白な顔を冷ややかに映し出す暗い鏡と化した。私は、自分がこの砂原に立つてゐる人間なのか、或いはあの電脳の深淵に幽閉された、数ビットの幻影に過ぎぬのか、其の判別を下す気力さへ、既に失つてゐたのである。
- 932 名前:吾輩は名無しである 2025/12/28(日) 12:17:23.90 ID:PbxhYg/G
- 力作風だけど内容は平凡だな
比喩や語句にめりはりをつけて一番描きたいことをもっと鋭く際立たせないと
- 933 名前:吾輩は名無しである 2025/12/28(日) 21:47:43.19 ID:P1HVzLSM
- 其の揺らめく光の重層の中に、私は不意に、我が「点鬼簿」に記された死者たちの相貌を見たやうな気がした。精神の闇に沈んだまま死んだ母の、あの白痴の如き静かな微笑。或いは若くして逝つた姉の、冷ややかな面影。其れらは清冽な記憶の形を借りながらも、既に「w」や「氏ね」と云ふ卑俗な記号に侵食され、一箇の「ネタ」として無残に消費されてゐた。
母の狂気も、父の病苦も、そして私が命を削つて書き留めた言葉も、今やこの屈折する大気の層に囚はれ、誰の心にも届かぬ電気の塵へと変じてゆく。蜃気楼の中に屹立する文字の墓碑銘を仰ぎ見ながら、私は、今私が脳裏に描いたばかりの絶望が、一秒の狂いもなく画面に「書き込み」として現れるのを認めた。
不意に、北の松原から鋭い木枯らしが吹き抜けた。密度の勾配は忽ち掻き乱され、光の魔術は解けた。死者たちの影も、卑俗な活字の廃墟も、灰色の海の中に朦朧として溶け込んで行く。
手元の硝子板も、いつの間にか光を失ひ、私の蒼白な顔を冷ややかに映し出す暗い鏡と化した。私は、自分がこの砂原に実在する人間なのか、或いはあの点鬼簿の末尾に書き加えられるべき、一行の不吉なデジタル信号に過ぎぬのか。其の判別を下す気力さへ、既に冬の波間に掠め取られてゐたのである。
冬の海 空しき餌をば 衝く一魚
- 934 名前:吾輩は名無しである 2025/12/31(水) 03:58:57.57 ID:rJ6SdQo9
- ある日の芥川龍之介が、救ひのない絶望に沈みながら、死の暗黒と生の無意義について私に語つた。それは語るのでなく、むしろ訴へてゐるのであつた。
「でも君は、後世に残るべき著作を書いている。その上にも高い名声がある。」
ふと、彼を慰めるつもりで言つた私の言葉が、不幸な友を逆に刺戟し、真剣になつて怒らせてしまつた。あの小心で、羞かみやで、いつもストイツクに感情を隠す男が、その時顔色を変へて烈しく言つた。
「著作? 名声? そんなものが何になる!」
独逸のある瘋癲病院で、妹に看病されながら暮して居た、晩年の寂しいニイチエが、或る日ふと空を見ながら、狂気の頭脳に記憶をたぐつて言つた。――おれも昔は、少しばかりの善い本を書いた! と。
あの傲岸不遜のニイチエ。自ら称して「人類史以来の天才」と傲語したニイチエが、これはまた何と悲しく、痛痛しさの眼に沁みる言葉であらう。側に泣きぬれた妹が、兄を慰める為に言つたであらう言葉は、おそらく私が、前に自殺した友に語つた言葉であつたらう。そしてニイチエの答へた言葉が、同じやうにまた、空洞な悲しいものであつたらう。
「そんなものが何になる! そんなものが何になる!」
ところが一方の世界には、彼等と人種のちがつた人が住んでる。
詩人の死ぬや悲し/萩原朔太郎
- 935 名前:吾輩は名無しである 2025/12/31(水) 16:42:38.74 ID:UuWnTNB4
- 芥川龍之介は100年前の5ちゃんねらー
- 936 名前:吾輩は名無しである 2026/01/01(木) 01:24:52.95 ID:OQFkFZWo
- 絶望で詰んでる芥川に「神作書いてるし知名度もエグいじゃん」と励ましたら、「そんなんマジでどうでもよくね?」とガチギレされた。いつも感情を殺してる陰キャな彼が、顔色を変えてブチギレたのだ。
晩年のニーチェも、バグった頭で「俺も昔はマシな本を書いた」とエモいことを漏らしたらしい。かつて「人類史上最高の天才」とイキり倒した男の、ツラすぎる末路だ。妹の慰めも虚しく、彼は虚無感に浸る。でも世の中には、彼らとは別世界でチルく生きてる人種もいるんだよね。
チルい朔太郎
- 937 名前:吾輩は名無しである 2026/01/08(木) 02:28:05.02 ID:Erd1RfmM
- 芥川の親しくしてゐる友人の頭が変になつて、その筋の病院に入院したと云ふ事件はひどく芥川をおどかした様であつた。
人の顔さへ見れば、君は変だよ、気違ひだよと云ふ様な事を口走つた。
「そんな事を云ふのは、君が病覚がないからで、ただそれだけの事であつて、決して君が健全だと云ふ証明にはならない」と云ひながら、
人の目の中をまじまじと見た。
(中略)
もう夕方だつたかも知れない。薄暗い書斎の中で長身の芥川が起ち上がり、欄間に掲げた額のうしろへ手を伸ばしたと思ふと、そこから百円札を
取り出して来て、私に渡した。
(中略)
「君の事は僕が一番よく知つてゐる。僕には解るのだ」
と云つた。
「奥さんもお母様も本当の君の事は解つてゐない」
それから又別の時に
「漱石先生の門下では、鈴木三重吉と君と僕だけだよ」
と云つた。
芥川君が自殺した夏は大変な暑さで、それが何日も続き、息が出来ない様であつた。余り暑いので死んでしまつたのだと考へ、又それでいいのだと
思つた。原因や理由がいろいろあつても、それはそれで、矢つ張り非常な暑さであつたから、芥川は死んでしまつた。
龜󠄂鳴くや夢は淋しき池の縁。龜󠄂鳴くや土手に赤松暮れ残り。
龜󠄂鳴くや/内田百
- 938 名前:吾輩は名無しである 2026/01/13(火) 23:51:30.19 ID:pC0tGOmM
- 洋画家 東郷青児が描いた芥川龍之介の似顔絵が見つかる | NHKニュース | 文化・芸術・エンタメ、文芸
http://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015025641000
- 939 名前:吾輩は名無しである 2026/01/15(木) 21:25:06.21 ID:eQwIQl1S
- えー似てない
もっとかっこいいよ
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