東京新聞夕刊文化面
<大波小波> 危うしワセブン 
2018/6/28 夕刊
 早稲田大大学院教授で文芸評論家の渡部直己が、女子大学院生へのセクハラを告発され、
渡部も取材に対して大筋では事実を認めたという「プレジデントオンライン」
のニュースがネットに流れたのは今月二十日だった。政治家やスポーツ関係での
セクハラ疑惑には敏感なメディアも、この問題にはさほど積極的には触れていない。
大学側は調査委員会を設置し、厳正に対処すると発表しており、
その結果待ちなのかもしれない。しかし被害を訴えた大学院生の女性は、
大学側の態度に絶望して退学したという。その大学の調査委員会が
どれほど「厳正」さを確保できるか甚だ疑問だ。


続きは会員でないと読めません。