「わたくし率 イン 歯ー、または世界」で示された稀有な筆力と思考力は、
読むものに強いインパクトとショックを与え、まったく新しい日本語表現を
見事に切り開いている。
また、エッセイ集「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」も
小説と比肩する、疾走する潔癖さとでも言える豊富な内容を持っており、
身体性と観念性をたくみに行き来するこの作家の魅力を裏打ちする。

https://www.waseda.jp/culture/news/2007/09/25/188/