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40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
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前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【156】
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探検
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【157】
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1ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
2019/09/23(月) 17:18:48.94ID:niWoUJc2104小林さんのへりくつ
2019/09/24(火) 00:56:48.44ID:fp1nL+MK いまや小林さんは俺のものだ。限定の権限を持ってだが。しかしここで限定解除したらどうなるだろうか。
恋人としての契約の儀式を行えばどういう化学反応が起こるだろうか。
核融合するのか、ガンマ崩壊するのか。ガンマ崩壊の意味知らんけど小林さんチックに言ってみた。
もはや俺は彼女にぞっこんなのである。もう少し彼女を知る必要があった。
そうして、俺が彼女の世界を垣間見る、彼女が俺の世界を垣間見る。そんな一日で、結局たどり着くのは彼女の部屋の無骨なテーブルの上での夕食だった。
もうこれでいいんじゃないかと思い始めた頃だった。今日は寝転んでゴロゴロするのが最適な俺の部屋で過ごしていた。
薬液や精密機械を扱う小林さんの部屋にはカーペット等の繊維質がないからだ。
「シュンスケさんて言うんですよね?」
今では小林さんも俺の部屋でくつろげるようになった。質問されたのは俺の部屋でチャラい雑誌を読んでいた時だった。
「そうだよ、優駿の駿に八から二本線垂らしたやつ」
小林さんは目をくるくると動かして考えている様子だったが、すぐに雑誌に目を落とした。あ、諦めた。
小林さんは国語力が絶望的だ。円や直線や放物線はプロッターのように綺麗に書けるのに何故か字は汚い。
謎だ。それは置いといて俺は知っている。小林さんが読んでいる雑誌に姓名判断の記事があることを。
占いの一種で、ごく一般的にも関わらず、誰も何もその原理を理解していない。なのにたまに専門家がいて怪しい論理を展開するが、誰も批判しない。
そんな理不尽かつ非科学的な記事をどう受け取っているかに興味がある。人知を越えた存在を科学でつまびらかにできるのだろうか。俺はニヤニヤと悪い顔になっているはずだ。ちなみに聞いてみた。
「モトコって『そ』なの?」
小林さんは顔を上げて言った。
「はい、古風でしょう?」
「でもいい名前だと思うよ」
その時メガネの奥で小林さんの目が怪しく光った。
「私も気に入っていますが、何故だと思います?」
当たり障りのない空っぽの回答を見破られた。素子の意味を必死で考えたが味の素しか出てこない。あまりにも失礼だ。お前には黙秘権がある、とミランダ警告してくれと思っていると小林さんは笑って言った。
「元素、水素、酸素、酵素、ジャンルは違っても全ての現象のもとに『そ』があるんです」
ああなるほど、小林さんはBorn to scientistなんだ。
お互いの観察という名のもと二人の部屋は境界線を失くし、フラクタル論のように溶け込んで行った。酒が進めば適当に雑魚寝する。
風呂を共有すると安上がりな事に気づいて交代で共用。居ないときの鍵のやり取りが面倒なのでお互いの部屋の合鍵も作った。
お互いの洗面所に歯ブラシや洗顔がある。なんだこれ。YOUたち付き合っちゃいなよ! って誰か言ってくれ。
そんなある日、小林さんは珍しくベロベロに酔って帰って来た。いつも夜は遅いが格別遅くて終電を心配していた。
まあ終電を逃せば実験室に泊まるので関係ないんだが。
実験室の生活用品は家よりも充実しているらしい。
小林さんは優秀なので予算請求が甘々らしいのだというのはスパイ(雨宮)調べ。
4年生になったらそもそもアパートが要らないんじゃないかと本気で考えているようだ。
そんなのが嫌な俺はいつも彼女を待ってアパートを守っていた。しかしその日は理知的な彼女が崩壊していた。つまり絡み腰だった。階段の音とドアの開閉音でお互いの行動は分かる。帰宅を確認したら時間を置いて訪ねるのが暗黙の了解だった。
ドアチャイムをならしてから言う。
「入るよー」
一応鍵は必要がない限りの使わないのがルールだが、鍵は開いていた。だいたいは俺が来るのがわかっているからなのだが、女の独り暮らし。ここは説教用件だ。
小林さんは玄関でぶっ倒れていた。マジで襲ってやろうかと、どす黒い気持ちが湧くがそれを押さえて、靴を脱がせ、自分も靴を脱いで抱き上げる。弱々しい声で小林さんが言う。
恋人としての契約の儀式を行えばどういう化学反応が起こるだろうか。
核融合するのか、ガンマ崩壊するのか。ガンマ崩壊の意味知らんけど小林さんチックに言ってみた。
もはや俺は彼女にぞっこんなのである。もう少し彼女を知る必要があった。
そうして、俺が彼女の世界を垣間見る、彼女が俺の世界を垣間見る。そんな一日で、結局たどり着くのは彼女の部屋の無骨なテーブルの上での夕食だった。
もうこれでいいんじゃないかと思い始めた頃だった。今日は寝転んでゴロゴロするのが最適な俺の部屋で過ごしていた。
薬液や精密機械を扱う小林さんの部屋にはカーペット等の繊維質がないからだ。
「シュンスケさんて言うんですよね?」
今では小林さんも俺の部屋でくつろげるようになった。質問されたのは俺の部屋でチャラい雑誌を読んでいた時だった。
「そうだよ、優駿の駿に八から二本線垂らしたやつ」
小林さんは目をくるくると動かして考えている様子だったが、すぐに雑誌に目を落とした。あ、諦めた。
小林さんは国語力が絶望的だ。円や直線や放物線はプロッターのように綺麗に書けるのに何故か字は汚い。
謎だ。それは置いといて俺は知っている。小林さんが読んでいる雑誌に姓名判断の記事があることを。
占いの一種で、ごく一般的にも関わらず、誰も何もその原理を理解していない。なのにたまに専門家がいて怪しい論理を展開するが、誰も批判しない。
そんな理不尽かつ非科学的な記事をどう受け取っているかに興味がある。人知を越えた存在を科学でつまびらかにできるのだろうか。俺はニヤニヤと悪い顔になっているはずだ。ちなみに聞いてみた。
「モトコって『そ』なの?」
小林さんは顔を上げて言った。
「はい、古風でしょう?」
「でもいい名前だと思うよ」
その時メガネの奥で小林さんの目が怪しく光った。
「私も気に入っていますが、何故だと思います?」
当たり障りのない空っぽの回答を見破られた。素子の意味を必死で考えたが味の素しか出てこない。あまりにも失礼だ。お前には黙秘権がある、とミランダ警告してくれと思っていると小林さんは笑って言った。
「元素、水素、酸素、酵素、ジャンルは違っても全ての現象のもとに『そ』があるんです」
ああなるほど、小林さんはBorn to scientistなんだ。
お互いの観察という名のもと二人の部屋は境界線を失くし、フラクタル論のように溶け込んで行った。酒が進めば適当に雑魚寝する。
風呂を共有すると安上がりな事に気づいて交代で共用。居ないときの鍵のやり取りが面倒なのでお互いの部屋の合鍵も作った。
お互いの洗面所に歯ブラシや洗顔がある。なんだこれ。YOUたち付き合っちゃいなよ! って誰か言ってくれ。
そんなある日、小林さんは珍しくベロベロに酔って帰って来た。いつも夜は遅いが格別遅くて終電を心配していた。
まあ終電を逃せば実験室に泊まるので関係ないんだが。
実験室の生活用品は家よりも充実しているらしい。
小林さんは優秀なので予算請求が甘々らしいのだというのはスパイ(雨宮)調べ。
4年生になったらそもそもアパートが要らないんじゃないかと本気で考えているようだ。
そんなのが嫌な俺はいつも彼女を待ってアパートを守っていた。しかしその日は理知的な彼女が崩壊していた。つまり絡み腰だった。階段の音とドアの開閉音でお互いの行動は分かる。帰宅を確認したら時間を置いて訪ねるのが暗黙の了解だった。
ドアチャイムをならしてから言う。
「入るよー」
一応鍵は必要がない限りの使わないのがルールだが、鍵は開いていた。だいたいは俺が来るのがわかっているからなのだが、女の独り暮らし。ここは説教用件だ。
小林さんは玄関でぶっ倒れていた。マジで襲ってやろうかと、どす黒い気持ちが湧くがそれを押さえて、靴を脱がせ、自分も靴を脱いで抱き上げる。弱々しい声で小林さんが言う。
105小林さんのへりくつ
2019/09/24(火) 01:02:48.63ID:fp1nL+MK 「こんなの抱いてくれてありがとう……」
「はいはいどういたしまして」
「結城さんて、モテるんでしょう?」
「え? 何の話? 今小林さんを持ってるよ」
「ごまかしたー」
小林さんがゲラゲラと笑う。めんどくせえ!
「なんかあったの」
「なんもありましぇーん」
またゲラゲラと笑う。軽い殺意が湧く。ややこしい奴を無視してベッドに運び、ややいい加減にどさりと置くと、離れ際に首にすがりついてきた。腕をほどこうとしたが離れない。
「どうしたの」
「結城さん、雷の音が聞こえます」
ガタガタと震えている。悪酔いしているようだ。しょうがない。俺は一度起こしかけた体を寝かせて小林さんを抱き締めた。小林さんは俺の首筋に顔を埋めた。
めんどくさいし眠いから早いとこ部屋に帰りたいが、この状況も捨てがたい。小林さんの腕はがっちりと首をとらえている。しばらく抱いていると震えは治まった。頃合いだ。
「光は見えた?」
小林さんは息を吐くついでのように気だるく言った。
「まだです」
小林さんは俺の首を抱き直した。
「本来私には見えるはずがないんです」
小林さんは泣いているようだった。ほんのり花の香りがすればいいけど、今香っているのはアセトンの臭いだ。普段の話の内容から段々わかってきた。俺は結局小林さんを抱きながら寝てしまった。
トントンと言う音と、味噌汁の香りで起こされる経験てありそうで無いよな。これが一発目の感想だった。俺が台所に顔を出すとちょうど小林さんは鍋を動かす所だった。
小林さんの部屋は渦巻き状の電気コンロしかない台所に10リットルのガスボンベから引いたコンロを単騎で置いている。ボンベは大学に出入りしている業者から取り寄せて毎月交換しているようだ。
もちろんボンベは足元にあって、つまづき注意だ。パイプも引っかけ注意でコンロも衝撃による取り落とし注意。
そんな手作り感満載の台所で産み出される料理は、簡単に言うと容赦がない。ほぼ毎日研究され、ミックスアップが半端ない。解りにくいか。とにかく美味しいんだ。俺が顔を出した事に気付いた小林さんは言った。
「起きましたか? もうすぐご飯です」
「はあ、そう」
小林さんは作業に戻って背中から言った。
「すいませんでした」
何がすいませんのかわからない俺は聞いた。
「なにが?」
小林さんは少し黙ったままトントンジャージャーと音をさせたあと、キュっと水道の栓を閉めて振り返らずに言った。
「起きた状況を見れば迷惑をかけたのは解ります」
あー、いろいろ突っ込みたいんだけどもういいや。
「はいはいどういたしまして」
「結城さんて、モテるんでしょう?」
「え? 何の話? 今小林さんを持ってるよ」
「ごまかしたー」
小林さんがゲラゲラと笑う。めんどくせえ!
「なんかあったの」
「なんもありましぇーん」
またゲラゲラと笑う。軽い殺意が湧く。ややこしい奴を無視してベッドに運び、ややいい加減にどさりと置くと、離れ際に首にすがりついてきた。腕をほどこうとしたが離れない。
「どうしたの」
「結城さん、雷の音が聞こえます」
ガタガタと震えている。悪酔いしているようだ。しょうがない。俺は一度起こしかけた体を寝かせて小林さんを抱き締めた。小林さんは俺の首筋に顔を埋めた。
めんどくさいし眠いから早いとこ部屋に帰りたいが、この状況も捨てがたい。小林さんの腕はがっちりと首をとらえている。しばらく抱いていると震えは治まった。頃合いだ。
「光は見えた?」
小林さんは息を吐くついでのように気だるく言った。
「まだです」
小林さんは俺の首を抱き直した。
「本来私には見えるはずがないんです」
小林さんは泣いているようだった。ほんのり花の香りがすればいいけど、今香っているのはアセトンの臭いだ。普段の話の内容から段々わかってきた。俺は結局小林さんを抱きながら寝てしまった。
トントンと言う音と、味噌汁の香りで起こされる経験てありそうで無いよな。これが一発目の感想だった。俺が台所に顔を出すとちょうど小林さんは鍋を動かす所だった。
小林さんの部屋は渦巻き状の電気コンロしかない台所に10リットルのガスボンベから引いたコンロを単騎で置いている。ボンベは大学に出入りしている業者から取り寄せて毎月交換しているようだ。
もちろんボンベは足元にあって、つまづき注意だ。パイプも引っかけ注意でコンロも衝撃による取り落とし注意。
そんな手作り感満載の台所で産み出される料理は、簡単に言うと容赦がない。ほぼ毎日研究され、ミックスアップが半端ない。解りにくいか。とにかく美味しいんだ。俺が顔を出した事に気付いた小林さんは言った。
「起きましたか? もうすぐご飯です」
「はあ、そう」
小林さんは作業に戻って背中から言った。
「すいませんでした」
何がすいませんのかわからない俺は聞いた。
「なにが?」
小林さんは少し黙ったままトントンジャージャーと音をさせたあと、キュっと水道の栓を閉めて振り返らずに言った。
「起きた状況を見れば迷惑をかけたのは解ります」
あー、いろいろ突っ込みたいんだけどもういいや。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
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