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余談 衰退国化・中世化・幼稚化の3現象がどう社会に影響しているのか?
衰退国化・中世化・幼稚化の3現象がどう社会に影響しているのか?を論じます。

そして今ここで明かしますが「今日の〜」シリーズはこの「今日の幼稚化する日本」が最終作です。

衰退国化
・経済の長期低迷・無成長化に伴う社会の劣化

中世化
・経済の長期低迷・無成長化に伴い経済繁栄で抑え付けていた封建主義の顕在化

幼稚化
経済の長期低迷・無成長化に伴い本人が本来経るべき人生の成長シーンを受けることが出来ない人の増加及び増加に伴う幼稚化現象

衰退国化+中世化
・人権侵害
・経済成長の否定
・定常化社会
・身分制社会
・中間搾取
・不幸自慢
・自殺増加
・過労死

衰退国化+幼稚化
・精神の劣化
・哲学や宗教の衰退
・大衆文化の劣化
・退廃(特に性的部分)
・お粗末
・偽造
・無責任
・ツケの後回し
・現実逃避

衰退国化+中世化+幼稚化
=日本病

衰退国化+中世化+幼稚化のトリプル状態を筆者は社会学的に「日本病」と命名します。
日本病はただの英国病の日本版ではない。日本という国の病には「中世化」という時間の逆流・近代の否定と「幼稚化」つまり成熟化の否定も併せ持っているということです。

単に衰退国化ならスペイン、ポルトガル、アルゼンチンなどいくつか人類史に事例があります。
衰退国化+幼稚化ならアルゼンチンがそうでしょう。かの国の国民はサッカーに狂って現実を見ようとしませんでした。1980年代までの日本人はそういうアルゼンチンを笑っていたのです。

しかし、衰退国化+中世化+幼稚化というのは人類史上前代未聞なのではないだろうか。

残念ながら「日本」という国の病理は単に経済の劣化でも経済+政治の劣化ではございません。

我々は現代文化の構築に失敗したのです。教育にも失敗しました。ゆえに幼稚化が起きました。

あるいは元からあった幼稚化を高度経済成長と安定成長で抑えていただけでこれが日本の本質なのかもしれません。

残念ながら。