スケバンバトルロイヤルだの心の金玉だの、発想自体はそれなりにユニークで面白い
>>762
「どこで情報開示しようか迷っていた」
→多分初心者にありがちな「読者にどこまで伝えれば何が伝わるのかわからない」という状況ですが、読者に伝わるのはその時書いたことだけです、察してくれることはありません(というより「こうだ」と書いてない未確定情報はどこまで行っても未確定情報でしかない)
主人公が無能力者ということもよくわかりませんし、それでも二つ名は確実につけるべきです

あと主人公が無能力者系、正直あんまり……
異能力バトル初心者が書きがちなんですが、だいぶよくあるテンプレですし本来書けるはずの「異能力×異能力」が片方の異能力しか書けなくなるので面白みは半減する気がするんですよね

パワーバランス的にも、主人公も能力者なら敵の能力も派手に強くしやすいけれど無能力者向けの弱い能力にバランス調整した結果バトルが全部地味になりますし

例えば禁書シリーズなら主人公は防御特化の無効化能力なので即死級の攻撃を敵がバンバン使えて建物も地形も派手に破壊しつつ、世界が滅ぶ寸前まで主人公はギリギリで生き延びさせることができます

例えば魔法少女育成計画なら主人公は独心能力なので敵の思考を読み取って、チート級に強い身体能力や異能に対し薄皮一枚で立ち回りギリギリで逆転します

現状、主人公が勝っている理由は「ただ主人公が強いだけ」にも見えます
フィジカルと頭脳で勝てるというのは、無能力でも勝てるぐらい弱い異能力……ともやはり見えるというか
頭脳はともかくフィジカルで対抗できるならそのフィジカルは異能扱いじゃないのかというか

異能バトルってカードゲームみたいなものなので、お互いの手札を示してそのルールの範囲内で戦略を考えるのが楽しいと思います
なので初手からルールを無視して「ただ強い」キャラがメインだと異能バトルの楽しさは半減かなと……個人的な意見ですが
(異能バトル好きなので、拘りすぎかもしれません、すみません)

第一話で苦戦せずに勝つのはまぁ冒頭なのでいいのですが、その辺りがうーん
どうしても無能力にしたいのなら初回は頭脳派で一見強そうな異能を盛大に罠に嵌めて圧勝するとか、能力の強さを逆転してる印象などが欲しい気はしますね

電撃の異能学園モノで主人公とヒロインが詐欺師と演技派の無能力者、という斬新な話があり面白かったのですがあれはどちらかというと「演技」「嘘」がテーマであり、変則異能バトルを舞台にそれらのテーマを扱った印象です
それでもすぐに打ち切りでしたが

異能バトルで無能力者を主人公にするならよほどのそれが面白い理由を成立させて相当凝らないといけないし、「ただ強い」強さに根拠の見えない存在はカードゲーム的な異能バトルのバランスや戦略性の面白さは損なわれてしまう気はします