>>756
いまBS12で放送している『寺内貫太郎一家』、左とん平と伴淳三郎の「ただそこに
いるだけの佇まいの味」「もちろんコメディアンとしてもちゃんと体が動いている」様に
は本当に驚かされる。
いまあれだけの「佇まい」があり更に「体がちゃんと動く」タレントはもういないだろう。

ただ小林があの辺の久世光彦・向田邦子などの世界に言及した事はあったっけ?
この辺は余りお好きでない様な気がするね。
TBSだと鴨下信一などもたまに名前を出すが(少なくとも植木等ショーの頃は親しかった筈)、
これも鴨下が「TBSの巨匠」になったここ30〜40年ぐらいの演出作は特に観ていない?

小林は出版TV映画文壇劇壇と交遊は広範囲だが、だが「実は余り(殆ど)語っていない」
あるいは「知り合いでも途中から熱心には仕事を追わなくなってしまった?」人も多い感じ。
井原高忠などは晩年まで対談したりしてたけど。

一方で別に直接の知り合いでは無くても意外なもの(人)を評価したり見ている事も多い。
『相棒』の和泉聖治も既に小林旭主演の『修羅の伝説』の頃に誉めてる。
ここ10年ほどもTVドラマなどについて触れる事が多くなった。2時間ものなど
「え、そんなもんまで観てんの?」と、、

TV番組・TVドラマについても70〜80年代頃は割と醒めた態度だった感じがするね。
この頃は自身がTV界と距離を置く様になり余り語りたくない時期だったのかも。
TVについてはかなり昔から醒めた事を言いつつも結局はやっぱり観てるんだよな。

ここ2〜3年も『青空娘』など若尾文子映画を改めて観直して白坂依志夫・増村保造についての
評価を修正してきてる感じだったね。
博覧強記の小林も意外とその時々で言う事を変えるし、「なんでそんなもんを?」という
ものも誉めている。ファンだけが勝手に神格化している。