今回批判的なことを言った作家や評論家でも「事実に著作権はない」「盗作には当たらない」と繰り返し強調したのにはがっかりだ
そりゃ「事実」に著作権はないだろう
大震災が起こった、大勢の人が亡くなったという事実自体に独占権はない
でもその詳細を取材した努力は尊重されるべきだしましてやそれを記述した文章表現に独占権は必ずある
想像や架空のことを記した文章には著作権が発生するが、事実を取材した文章には著作権はないってこと?

あとこれが借景小説だということもほとんど誰も指摘してない
日比がそれっぽいことを言ってたがあれは後出しじゃんけんの保身だから除外
「ノンフィクションを自分のものに昇華する努力が足りなかったのではないか」とかいわれてるが
それはこの小説が震災自体を書こうとした場合にのみ成立する批判的擁護だろう
震災を自分の主張をアピールし他の候補作から目立たせるための具材としてのみ消費した作者の人間性をまず批判するべきなのに