もし文藝復興といふべきことがあるものなら、純文学にして通俗小説、このこと以外に、 文藝復興は絶対に有り得ない。
横光利一「純粋小説論」1935年4月

結局のところ、一世紀前から文學界の現状は変わっていない。純文学は私小説だけでもなければ、LGBTなどのマイノリティなテーマを扱ったものだけでもない。
どんなテーマでも、どんな内容でも、面白くなければ小説ではない。正統で、端正な文章を希求する文學界であるならば、かかる狭小な概念から脱却して、小説の常道を行って欲しいなと切に思っている。