Samyang 12mm f2.0 Lenstipのレビュー
https://asobinet.com/info-review-12mm-f2-0-ncs-cs/

フレーム中央の描写性能は称賛に値するものだ。開放からすでに60lpmm以上と非常に高い値を示している。
F2.8~F4.0では74lpmmに近い数値となりレコードを塗り替えるレベルのものだ。
この項目ではより高価なカールツアイス「Touit 2.8/12」や富士フィルム「XF14mmF2.8 R」より僅かに良好であり拍手喝采だ。
フレーム四隅のパフォーマンスは明らかに印象的なものではない。
絞り開放の画質は実用的なレベル以下だが、F5.6まで絞ることで良好と言えるレベルにまで達する。しかし、卓越した中央の画質と比べて差があると感じるだろう。
軸上色収差はサンプルを見てわかるように良好には補正できていない。
倍率色収差も軸上色収差同様にあまり良好な補正とは言えない。
この色収差がフレーム四隅の画質を悪化させている大きな原因だ。
これはどんなに絞っても改善しない。
これを処理するためにはRAW形式で保存しておきソフトウェアで対処することになるだろう。
歪曲はー1.88%の樽型となる。これは非難するに値しない数値であり、
より高価なカールツアイスの「Touit 2.8/12」はRAW形式でー2.54%の歪曲を持っている。
コマ収差に関して言及すべき問題点は無い。コマ収差は目視できるが、それは強いレベルではない。
さらにF2.8まで絞ると本当に取るに足りない収差となる。
非点収差の平均差は3.7%と完璧な補正に近い。