・・・は。俺は目を覚ます。時間は24日の夜八時だった。俺は寝てたのか。さっきのは
夢・・。く・・・。このままではクリスマスに間に合わないどころか、資料の完成さえも不可能。しょせん、これが
俺の現実だったのか・・・・・・・・。

だが、次の瞬間、俺は気づいた。目の前には完成したプレゼンの資料があったのだ。
「これは・・・・・・・」
「・・・・や・・・やったなセニョール。」
後ろを振り向くといたるとこから綿がはみ出したウサギさんがいた。
「う・・うさぎさんどうしたんだ。」
「く・・・、セニョール。魔力を使いすぎた。ボクはもうだめだ。」
「馬鹿をいうな。お前がいなくなった都子は・・・・」
「セニョール。もうボクの役目は終わったんだ。お前が都子ちゃんをしあわせにしろ・・・・」
「馬鹿やろう。俺とお前で都子を幸せにするって約束したじゃないか。」
「はは・・・。セニョールさえいれば、都子ちゃんは。」
「違う。お前は俺と都子の絆の象徴だ。メモリーなんだ。お前がいなくなれば、そこで全てがおわる。
たつんだ。うさぎさん。立てええええええ。」
その時、奇跡がおきた。うさぎさんの体が光、うさぎさんの傷が直った。
「ボクは・・・まだ、この世界に存在していいのか。」
「当たり前だろ、うさぎさん。」
そして、俺達二人は抱き合った。
「こうしてはいられない。都子の家にいそくぞ、セニョール。
「ああ、都子が俺達を待っている。いくぜ。」

ありがとううさぎさん。
こらからも俺たちの戦いははじまる。そう。都子の笑顔を守るための戦いが。