ある程度は考えられた気がする。

システムはこうだ。

プレイヤーは透き通っている存在で、壁もドアも通過して移動でき、
NPCに認識されない。

例えばゲーム画面で、
NPCの少年が犬をつかまえようとして追いかけているとする。
プレイヤーキャラ(PC)が少年の近くにいくと、
少年の「ポチ、まてー」みたいなセリフが聞こえる。
少年は犬を捕まえられないまま、犬は森のなかへ走っていってしまう。

しかしPCが、犬の前で木に向かって行動ボタンを押すと、
木が揺れて木の実が落ち、犬が立ち止まり、少年は犬を捕まえることができる。
木の実を落とすのが早すぎたり、遅すぎたりすると犬は立ち止まらない。

しかし画面をスクロールする(つまりPCが移動する)と、実は左の方では
少女が猫を追いかけている。
少女の近くに行くと、やはり少女のセリフ「タマ、まてー」のようなのが聞こえる。
猫を立ち止まらせれば少女が猫をつかまえられるのは、犬の場合と同じである。

しかし猫を立ち止まらせるならば、その間に犬は逃げてしまう。
どちらかしか捕まえさせることはできない。同時進行しているのだ。

というわけで、「同時進行しているNPCたちの行動にどう影響を与えるかで、
NPCの行動が変わり、ストーリーが変わる」というゲームだ。

とはいえ、「どちらに影響をあたえたほうがいいか」という選択よりは
「早すぎずおそすぎずに影響をあたえる」というタイミングを重視しているが、
前者の「選択」に重点を置いても面白くなるかもしれない。