>>955続き)

少し残酷なようですが、エンタメはクリエイティブファースト、お客さんファーストなので仕方ない。 
これは逆もそうなので。 
僕が何かにチャレンジする時は、基本、チャンスは一回です。
その一回に命を賭けて、その一回一回をモノにしていくしか無いんですね。
 
■「こんなんが良いんでしょ?」が刺さった歴史なんてない
 
で、今日は、多くの人が搭載している「これぐらいでいいでしょ」という
謎の自信についてお話ししたいんですけども、結論から言うと、
 
「お前の『これぐらいでいいでしょ』なんて誰にも刺さらないので、今日で終わらせろ」

というところなんですけども…

昨日、スタッフと喋ってて、『子供向け』と『子供だまし』の話になったんです。 
「『子供向け』と『子供だまし』違いは何か?」という。
 
これに関しては、以前、コロコロコミックの編集者さんがお話されていて、それが答えなんですけども、
ちょっと手元にあるので、一部抜粋して読み上げますね。 
 
「子供向けのコンテンツとは、
『大人の自分が本当にかっこいいと思っていることを、分かりやすく伝えているコンテンツ』です。
『これは絶対に子供だってかっこいいと思うはず!でもちょっと難しい(分かりづらい)かもだから、
分かりやすくしよう!』…これが子供向け。
当然、自分がおもしろいと思わないものは、子供にだっておもしろくありません。熱も伝わりません。
逆に『子供だまし』とは、『大人の自分はあんまり好みじゃないけど、
たぶん子供はこういうのが好きなんだろうと思って作られているコンテンツ』です」
 
もう見事すぎる答えだと思います。