>>371続き)

そうなると、外の世界(次の国)に行く目的が必要になるわけですが、
この「目的」について、昨日の会議では意見が割れました。

僕的には「ルビッチは父の後を追う」が良いと考えていたのですが、
「ルビッチはシンプルに好奇心で外に(次の国に)行く」という意見も出て、
「好奇心だけで次に進むのって、不自然じゃないですかね? そんなヤツ、います?」と言う西野に対して、
「いやいや、西野さんが、そんなヤツじゃないですか」とスタッフ。
#たしかに

面白いことに会議は「西野」と「西野以外」で意見が分かれます。
当然、忖度するつもりは1ミリもありませんが、同時に「論破すること」が会議の目的でもありませんので、
「なるほどなぁ」と思いながら会議を進めました。

開国を選んだ(外に目を向けた)国は、
まずは海外視察隊を結成するのがお決まりで(※日本だと「岩倉使節団」)、
外の世界の存在を知ってしまった『えんとつ町』も、やはり視察隊は結成します。

「2」の脚本執筆開始当初は、ルビッチを、この視察隊の船に乗せて外に出るか、
それとも、「民間(自分達)」で外に出るか?の二択がありました。
どちらも魅力的だったのですが、僕は後者を選びました。
「国の仕事」としてではなくて、「個人的な理由」で、海の外に行かせたかったんですね。

ただ、昨日の会議で皆の意見を聞いていると、
「国の仕事」として(国務に便乗して)外に出るのもアリだなぁと思えてきて……
そっちで話を進めるとなった場合、「これまで書いてきた脚本を修正する」というやり方だと、
必ずどこかで無理が出てきます。(誤魔化しが効かなくなる瞬間がくる)。