>>493続き
 
■「仕事の目的」をセットで渡すようにしなきゃいけない
 
僕が気になったのは、「そこに気が回らないということは…」という部分で、いろいろ収支表を見ていくと、
案の定「あ、これ!」というのが見つかったんです。
 
それは大阪の試写会終わりにおこなった『交流会』の収支なんですけど、
参加費8000円に対して、食事代が5000円だったんです。 
これだと、販売手数料や大阪までの交通費&宿泊費を入れると、トントンかマイナスなんですね。
 
まぁ、普通に考えたら「いやいや、なんで、そんな簡単な算数を間違えるのよ」と思う方も
いらっしゃるかもしれませんが(というか、ほとんどの方がそう思うでしょうが)、
一つだけ弁明させていたたくと、CHIMNEY TOWNは、よくイベントまわりで赤字を計上するんです。 
なんなら僕自身が「イベントはチョイ赤ぐらいがちょうど良い」と思っているフシがある(笑)。
 
それは、そこでファンになってもらう為です。
 
仕事には「フロントエンド」と呼ばれる集客をする為の商品があって、
「バックエンド」と呼ばれる利益を生む商品があります。 
CHIMNEY TOWNにおけるイベントや作品というのは「フロントエンド」で、
僕らは、そこで得た知見をコンサルや講演会やビジネス書に落としこんで売上げを作っています。
 
なので、基本、「イベントで大黒字」というのは無いんです。 
「大黒字になるぐらいなら、美術セットや照明を追加して、お客さんの満足度をもっと上げよう」と考えるので。