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『ストーリーエコノミー』を考える
2025年04月23日

■「作品そのものをヒットさせる」だけでは、長く続けるのは難しい

今日は「ストーリーは何の為にあるのか?」
「ストーリーを最大限活用できているか?」
みたいな話をしたいと思います。
 
映画やアニメ、舞台など、いわゆる“コンテンツ”を作っている人たちは、
おしなべて「作品のヒット」を願っています。
一生懸命作ったのだから、当たり前ですよね。
 
ですが、たとえば舞台作品の場合だと「満席でも赤字」ということが珍しくありません。
資材が高騰している現代では尚のこと。
 
それで言うと、ブロードウェイはその当たりの仕組みが良くできていて、
「ブロードウェイ作品」というブランドを使って、作品のフランチャイズ化を
かなり積極的におこなっていて(フランチャイズのノウハウもコミュニティー内で共有されていて)、
「ブロードウェイ公演だけだと赤字だけど、海外に権利を売ることで黒字にしている」
ということが当たり前のように起きています。
 
日本の舞台も時々、地方公演をおこなっていますが、ああいったフランチャイズが、
行き当たりばったりではなくて、かなり仕組み化されています。
 
もっとも、舞台に限らず「作品そのものをヒットさせる」だけでは、
長く続けるのはとっても難しい。
理由はシンプルで、作品そのものは“消費”されてしまうからです。