WPA2の解読にも応用できるか?

【計算機科学】世界で誰にも解読されていない暗号問題を初めて解読!
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世界で誰にも解読されていない暗号問題を初めて解読! | 株式会社KDDI研究所
http://www.kddilabs.jp/newsrelease/2016/071901.html
http://www.kddilabs.jp/newsrelease/2016/071901a.html
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株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中島康之、以下「KDDI研究所」)と国立大学法人九州大学(本部:福岡市西区、総長 久保千春、以下「九州大学」)は、暗号解読コンテスト
「TU Darmstadt Learning with Errors Challenge (注1)」において、これまで誰も解読に成功していなかった60次元のLearning with Errors (以下、LWE)問題を、世界で初めて(注2)解読しました。

LWE問題は、故意に誤差を付加した多元連立一次方程式を解く問題です。この問題を解くことは、多くの研究機関で研究が進められている格子暗号(注3)が解読できることに相当します。
安全な暗号を実現するためには、LWE問題の次元(未知変数の個数)を高め、または誤差を大きくし、解読を困難にする必要があります。しかし、次元が高すぎると計算時間が増大し、誤差が大きすぎると正しい暗号処理が行えない確率が増大します。

このため、安全性が確保される最適な次元と誤差の大きさを求めるために、多くの研究機関で高速な解法の研究が進められています。

KDDI研究所と九州大学は、この度、解読アルゴリズムの高速化並びに並列化に成功し、商用クラウドの20台の仮想PCを利用することで、スーパーコンピューターを用いた総当たり方式による計算では一万年以上かかる
(注4)60次元のLWE問題を、約16日間で解読しました。また、55次元以下の問題についても、KDDI研究所、九州大学により解読できました。

本研究成果は、次世代公開鍵暗号(注5)として格子暗号を利用する際に、安全な次元や誤差の大きさを決めるための重要な情報となります。