「蓋然性が高い事実」とはなにか。

目の前に、とある豆電球、とある電線、とある乾電池がある。
これを適切に配線すれば、とある豆電球は光るであろう。

しかし、厳密にいえば確実ではない。
豆電球のフィラメントが切れているかもしれない。
電線も被覆のなかで切れているかもしれない。
乾電池が数十年前のもので、すでに自然放電しきっているものかもしれない。

なにかしらの不具合で、ものすごく低い確率ながら、豆電球が光らないことはありうる。
それでも、いま目の前にとある豆電球、とある電線、とある乾電池があって、
見た目に問題がなければ、オレたちはこれらを組み合わせると豆電球が光ると考え、
それを事実と見做す。

これが「蓋然性が高い事実」。