論理的でない言葉、たとえば詩的言語なんてものは、
(広告はまた別であるけど)ビジネスシーンにおいては通常あまり意味を持たない。
むしろ毒であることのほうが多い。

「時は春、/日は朝、/朝は七時、/片岡に露満ちて、/揚雲雀なのりいで、/蝸牛枝に這い、」
これはブラウニングの有名な詩を上田敏が訳したものだが、
詩的言語はつぎつぎにイメージが連鎖してしまいとりとめがない。
詩的言語には際限がなく、et...et...et...のあげく、最後は神の話にまで至ってしまう。
資本主義は神を商品として扱わない。

ひばりがとびあがっていて、カタツムリがおりました。
いつ?
春先の朝7時ころです。
どこに?
丘です。
どんなふうだった?
天気がよくて、その日は露がおりてましたね。

これで、ひばりとカタツムリを捕まえに行くべき場所と時間、その条件が誰にでもわかる。
「5W1H」に基づく論理的思考、表現は、
世界を枠にはめ、そこから必要なものを採掘するための技術であり
社畜同士が、組織の提示する指示と目標と、その実現に必要な情報を効率的に伝達するために必要なもの、
「ミツバチのダンス」のようなものである。

それでは諸氏よ、今日もご安全に。

上坂すみれ - 七つの海よりキミの海
https://youtu.be/2TKRRs9tjuI