米マッサージ店3店銃撃 死者8人のうち6人がアジア系女性

米南部ジョージア州アトランタ周辺のマッサージ店3店で16日夕(日本時間17日朝)に銃撃があり、8人が死亡した。地元紙などによると、
死者8人のうち6人がアジア系女性で、4人が韓国系だった。捜査当局は同日夜、アトランタ郊外に住む容疑者の白人の男(21)を拘束した。
米国では最近、アジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が多発しており、当局が動機を調べている。

地元紙などによると、最初の銃撃は16日午後5時ごろ、アトランタの北西約50キロのアクワースにあるマッサージ店で発生した。
撃たれた5人のうち、2人はその場で死亡し、2人は搬送先の病院で死亡した。犠牲になった4人はアジア系女性2人と白人の男女という。残る1人は中南米系の男性で、容体は不明。

また、午後5時45分ごろ、アトランタ市内にあるマッサージ店で「強盗事件があった」との通報を受け、警察官が駆け付けたところ、
女性3人が撃たれて死亡しているのが発見された。さらに、道路の反対側にある別のマッサージ店でも銃撃があり、女性1人が遺体で見つかった。

捜査当局は店の防犯カメラに映っていた男の行方を追い、午後8時半ごろ、アトランタの南約240キロのクリスプ郡で拘束した。

ジョージア州のアジア系住民は近年、増加しているとされる。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、州都アトランタのあるフルトン郡は人口の7・6%がアジア系という。