どことなく官能的な言葉。

特徴的なひらがなの多用。

ひとり言のような語りかけるような訴えかけるような
どこか切羽詰まっている散文体の語調。

句点のかわりに全角スペースを使うことで
切れ目があやふやになり溶けだしていくセンテンス。

たとえば、朝吹亮二『opus』を想起したりするけれども
じつは『opus』よりも数年早く発表されている。
時代に敏感な詩人だと思う。