●立花孝志逮捕について

結論から言うと、逮捕はやりすぎ。
生前の名誉毀損は、政治家同士のものであるし、死後の名誉毀損での身柄拘束は言論の自由を萎縮させてしまう。

とは言え、警察が、逮捕に踏み切ったのは、伊東市町長選と、川口市町選に立候補を予定していたことがあると思う。
そこで自◯者が出る、立花本人が襲撃されるなどのアクデント起きたら、当局としてはたまったものではないでしょう。

私が立花という人物を見て思うことは、目まぐるしく動く割には、「戦利品」が少ない。
どういうことかと言うと、兵庫県知事選であれだけ動いたならば、県議会の汚職を追求して、逮捕者を出すべきだった。
他にも、名誉毀損などで、対立者を告発しているがこれと言った大勝利がない。
「戦利品」がないと、後で道義的に責められた時にモロいところがある。
(例えば、「あなたは竹内さんを誹謗中傷したでしょう」と言われても、
「総論では、逮捕者が出て兵庫県の腐った実体を暴き出した」と言える。)

政治活動というのは、強者と弱者に別れる。
立花は「NHKと戦う弱者」だったわけだが、ある時から、強者になってしまった。
裁判連発がその例だと思う。
強者が弱いものいじめをすると、世間の印象は悪くなってしまう。
兵庫県知事選のあとの選挙が芳しくなかったこと、立花自身がテロ襲撃を受けても、世論から同情されなかったのは
このことから来ていると思う。

ところで、「立花は法の抜け穴を見つけている」と言う評論を聴くがこれは間違っている。
参議院の選挙区2%ルールも、衆議院は政党要件を持たないと活動が著しく不利なことも、
政治に詳しいものは皆知っていた。
彼は積極的に動くことで、支援者から寄せられる膨大な情報からその事実を知らされただけ。
立花が凄いところは、倫理や金銭のことを考えずに、法の抜け穴を堂々と利用したところにある。

ただこれも立花は批判者に対して「俺は倫理とかええねん。大切なのは法遵守と世の中を良い方向に変えることやろ」
とやってしまった結果、いらぬ反感を呼んでしまう結果となってしまった