原りょう(原ォ)その9
『そして夜は甦る』(早川書房, 1988)
『私が殺した少女』(早川書房, 1989)
『天使たちの探偵』(早川書房, 1990)
『さらば長き眠り』(早川書房, 1995)
『ミステリオーソ』(早川書房, 1995)
『愚か者死すべし』(早川書房, 2004)
『ミステリオーソ』『ハードボイルド』(早川書房, 2005)---『ミステリオーソ』の分冊化による文庫版
『それまでの明日』(早川書房, 2018)
■前スレ
【私が殺した】原りょう(原ォ)その8【天使たち】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/mystery/1461785033/ 地元の本屋も特設コーナーにまとめて文庫本置いてあった
店員曰く急に問い合わせが増えたから急遽目につく場所へ配置したとのこと 喪失感が改めてじわりじわりと襲ってきてる。もう新しい「沢崎の新宿」はないんだなあと
3月の大江健三郎訃報もショックだったが、あちらはまさに最後の作品という趣の最終作(晩年様式集だからね)、以降十年完全新作無し、ご本人がもう新作はないと新聞でも発言、
総決算的決定版全集も出て創作活動停止は確定してたから、まあ、そうかと。
原さんはまだまだ次作があると思ってた AIが極限に進化して完全に原りょうの新作にしか
思えない文体とストーリーテリングができるまでに
あと何年かかるんかな >>462
>>463
既レスにもあったけどハードボイルドと言うより、横溝正史か江戸川乱歩みたい。 ポケミスあとがきで原本人が装画を褒めていたな
これは1冊持っているが、もう版元品切れなのかな 愚者の街(下) (新潮文庫) 文庫 – 2023/5/29
原ォによる作家論「ロス・トーマスの魅力」を採録。 そして夜は甦る、原先生の逝去を知り、書庫の奥に眠っていたハードカバー版を取り出して、老眼にもめげずに既に2回も一気読み、この作品で受賞して欲しかった。挙句にポケミス版でも読んでみたくなり、何も考えずにアマゾンポチ。到着が待ち遠しい。 【追悼】原尞さん(ミステリー作家)
沢崎よ、永遠なれ
5月4日にミステリー作家の原尞さんがお亡くなりになりました。
原さんは2018年3月11日に番組にご出演いただきました。哀悼の意を込めてその模様を再配信します。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
配信期間は1か月ほどですのでお早めにお聴きください。
http://media.jorf.co.jp/harley/harleyrace0311_005.mp3 >>481
単行本も文庫もあるのよ。ただ、さらば長き眠りの文庫だけ電車に置き忘れてしまい、探したが見つからなかった。 >>487
知るかよ、そんなこと
お前の蔵本なんてどうでもいいよ ハヤカワミステリマガジン2018年3月号「原尞読本」が出てきたので読み返してみた。
この人LP3枚出しているのだね。ジャケット写真も紹介されていた。 >>484
このたびの訃報を受けて急遽決まったのかな? まあ確かに、ロストーマス紹介はしばらく途絶えてたからねえ
十年ぶりぐらい?
この間にミステリを読み始めた世代には誰それ?だろう 鯨統一郎 @kujira1016
原尞氏逝去のお知らせ <リンク>
澤田瞳子 @nono_sansan
ああ。すごく大きな穴がぽっかり開いてしまった。
市川沙央 @herma_ishikawa
目に入った瞬間に心臓が痛かった。まだ痛い。もう新作読めないんだという辛さが凄くある。
つらい。お悔やみを申し上げます。お若かったな……
深町秋生 @ash0966
「原☆」という見出しに「え!」と驚き、原尞とわかって「え!」と、二度驚いた。
逸木裕 @yu_itk
原尞さんは『さらば長き眠り』で知ったのだが、当時(1995年ごろ)はミステリランキングとか直木賞とかのことは知らず、
桂文珍の「はなきんデータランド」のベストセラーランキングで上位に入っていたのが出会いであった。
高校野球と八百長を巡るプロットに興味を惹かれて読み、作品世界に魅了された。
当時は新本格ミステリを中心に読んでいたので、沢崎の視点で語られるハードボイルドの硬質な世界はまさに大人の世界という感じであった。
魚住という無骨な依頼人のことをよく覚えている。もう一冊でいいから、新作が読みたかった。 盛田隆二 @product1954
直木賞作家・原尞さん死去 76歳
書斎のどこかに「私が殺した少女」があるはずだ。
今夜はズブロッカでも呷りながら、この名作を読んでお弔いしよう。合掌
鳥飼否宇 @hiutorikai
原尞さんが逝かれてしまった。
大ファンで、前職時代に福岡まで自腹でやってきて、博多駅近くの全日空ホテルのロビーで2回ほど話をさせていただいたのを思い出す。
まったく仕事にはならなかったけど。心よりご冥福をお祈りいたします。
大山誠一郎 @oyama_seiichiro
原尞氏が逝去されたとのこと、ご冥福をお祈りします。
好きな作家を問われたら必ず名前を挙げる作家の一人です。
綿密な謎解きと、いつまでも浸っていたいと思わせる魅力的な作品世界。
いくつもの場面が、幾人もの登場人物が、鮮やかに記憶に残っています。
山口雅也 @zappasss
昨日原尞さん逝去の報に接して驚いた。原さんとは創作について語り合うくらいの間柄だった。
一番の思い出は、彼がジャズ・ピアニストの時代に《幻野祭》で阿部薫と共演したと聞かされた事。
この歴史的発見に興奮した私は、速攻で記事にまとめ『奇想天外21世紀版』に収録した。
歴史に名を残す偉人です。 >>495
>>496
本格系の作家が結構追悼しているのは意外だね 知念実希人 @MIKITO_777
心からお悔やみ申し上げます。
残念です……
森晶麿 @millionmaro
第一回アガサ・クリスティー賞授賞式の日、早川書房を訪ね待合室で編集氏を待っていた。
その時もうお一方待合室に。原尞さんと一目でわかったが、この世に実在していることの驚きで声をかけられなかった。
その後パーティー会場でご挨拶させていただいたが神に近い存在に話す言葉を持ち合わせておらず。
寮美千子 @ryomichico
【さらば、長き眠りへ 直木賞作家・原尞さん死去 地元・鳥栖の知人ら悼む】佐賀新聞2023-5-10
なんて心温まる追悼記事だろう。デビュー作となった作品を文学賞に応募したときに、コピー機を貸してくれた会社の方のコメントまである。
記事のタイトルも作品名のもじり。愛されていたんだなぁ。合掌。
かわじゅん @kawajun333
原尞さん亡くなられたとは。文庫化だけの担当だったけれど緻密な校正が忘れられない。
新作を楽しみにしていたのに。合掌。 元から本格系のファンは多いよ
このミスでも本格系の投票者がよく入れてた >>496
サックスの阿部薫とセッションしてたの知らなかった
夭折の天才プレイヤーって有名だけど聞いたことないけど
20代の坂本龍一とかともセッションしてたみたいだな 原のこと知ったの2004年くらいのブログなんだよなー
あの時大学生だった彼は作家になること夢見てたけどなれたんかな 丸善博多店の追悼コーナー再訪、「さらば伝説の男」という写真入りPOPと、文庫本には追悼の帯が付けられていた さすが地元の紀伊國屋書店さんは力が入ってますね。丸善博多店の追悼コーナーにはポケミスは置いていなかったのが残念ですね。 田舎なのに佐賀には紀伊國屋があるのか。
うらやますぃ 三橋 曉 @whydunit
この日を夢見てきた皆さん、喜びを分かち合いましょう!
いよいよ出ます(今週末あたりかな?)、ロス・トーマスの「愚者の街」(松本剛史訳・新潮文庫)。
故・原尞さんと一緒に、当方も巻末に寄稿しました。アートワークも素晴らしいので、腰巻きを外しての上下巻ツーショットをパチリ。
https://pbs.twimg.com/media/FwsODHJaEAA6-Ua.jpg >>486
「沢崎」の由来となった翻訳者って沢崎順之助か沢崎浩平あたりなのかな >>514
原尞さんが亡くなった。享年76。敬愛する米国のハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーの没年齢を6歳上回っていた。 ジャズピアニストから映画製作の裏方を経て、40代初めに「そして夜は甦(...
残り1181文字(全文:1275文字)
ここからは有料コンテンツになります。会員登録が必要です。 >>514
地元の新聞にも載ってた
なぜノリリンに依頼したんだろう? なぜって法月綸太郎は原ォをリスペクトしてて影響を受けたと常々公言してるし
『一の悲劇』のあとがきでもその影響を語っている
ミステリマガジンの原ォ特集にも寄稿している
沢崎シリーズ文庫版が『それまでの明日』に合わせて全部リニューアルしたとき帯に推薦文まで書いてる 大山誠一郎 @oyama_seiichiro
『一の悲劇』の原作では身代金は六千万ですが、ドラマでは五千万になっていました。
六千万は中途半端な額だと判断されたのでしょう。
原作で六千万なのは、原尞の『私が殺した少女』の身代金がその額だからで、
法月さんは身代金の額を『私が殺した少女』へのオマージュの証しとしているのだと思います。
2016年9月30日 本格作家ばっかだな
ハードボイルド系の人はコメントしてないのかな >>526
単行本で全部揃えてるのは貴重ですね
自分は後追いなので全部文庫です ミステリマガジンの次号予告が原ォ追悼
遺作の冒頭部分を掲載とある ミステリマガジン、10年以上買ってないな
次号だけ買おうかな
でも、遺稿を読みたいような、そっとしておきたいような , -── 、
/ \
/ ヽ
( /( ( /\ | ひどい
`mn mn ヽ⌒ i
l l l l l l l !、∩ _ノ⌒\
ヽ jヽ ノ ノ \ _ヽ
u |ー| ヽー |//^ヽ
u | |7`| |/ /|
| l´|/| / |
ヽ__ ノ|. ヽ_ / | 追悼してるのが本格作家ばかりというのが面白い
大沢在昌とか付き合いなかったのかな?
ハードボイルド作家はみんな劣等感を感じてたかもな。。
絶対に敵わないっていう 高山環 @Takuya11
5月10日
ハードボイルド系の作品を書くときは原さんの作品がいつも頭にありました。ご冥福を。
樋口毅宏 @byezoushigaya
5月10日
朝からドタバタしていて、いま訃報を知りました。
原尞さんが描く世界は『さらば雑司ヶ谷』と地続きでした。
沢崎とともにどうぞ安らかに。
逆だ。『さらば雑司ヶ谷』は原尞さんが描く世界と地続きでした。
動転してます。すいません。
阿津川辰海 @tatsumi2017
5月23日
今日(もう昨日か)の買い物です。原寮先生は、追悼の意を込めて買い直しです。
特に『そして夜は甦る』のポケミス版は買い逃していたのが恥ずかしい。
『赤い部屋異聞』も再読になります。あとは楽しみにしていた新作中心。今月、雑誌も大充実ですなー。
https://pbs.twimg.com/media/FwvmuFEagAUaixW.jpg 『ハードボイルド』文庫版には短編2つ載っている
そのうちの長い方は「ミステリマガジン」に再録された >>537
SNSとかやってるのが本格系の作家ばっかだからだろ
ハードボイルド書いてるような作家はチマチマSNSなんかやらない ハードボイルドっぽいけど骨格は本格ミステリだよな
新本格かよ、みたいな展開すらあるし
まぁそのギャップがいいんだけど
大沢あたりより本格ファンが多いのもわかる 沢崎と無職ひきこもり少年の心の交流という人情ものの要素もあった >>542
なんでわざわざ変えたのかな?そのままでよかったのに ポケミスを持ってないのか
あとがきに「澤崎」にした理由が書いてある ポケミス版の表紙、デカい方の男二人とも外人、特に手前の方がチャールズブロンソンにしか見えない。
銃がルガーのロングバレルじゃなくライフルなのもいまいち分からない。
小さい男は高倉健と岸田森を足して2で割ったみたい。 自分も中年になったら、澤崎は拗らせた弱っちい中年にしか思えなくなった >>553
そういう意見もあるんだなあ
新鮮な驚き コアな作家の専門板の個スレなのになんかファンが消えて半可通ばっかりになってて愕然とする
原が全面的に手を入れてるポケミス新版を読まずに「なんでわざわざ『澤崎』に変えたのかな」て……
「澤崎」が本来の表記だったって原が新規書下ろしのあとがきで書いてあるのに
>>552 とかもすごい
この表紙は『そして夜は甦る』の映画館のところで描かれていた『狼は天使の匂い』の名場面のオマージュなのはファンなら一発で分かる
原はこの映画を愛好してて作中に出すほど強い影響を受けているのは『ミステリオーソ』『ハードボイルド』で何度も記述されているのに
無知をひけらかすような無粋なツッコミで笑う 何がチャールズ・ブロンソンだよ
ちなみに原はこのポケミス版の山野辺進による表紙絵をあとがきで絶賛してるし、ポケミスの久々の具象画表紙で傑作だと俺も思う 原はもともとデビュー前に二段組のポケミスの版型を模して『そして夜は甦る』の原稿を執筆してて
2018年のポケミス版『そして夜は甦る』が原が目指した本の形としての理想の紙面かつ最終バージョンだから
ぜひファンの人は手に入れて読んでほしい >>555
なるほどね。ありがとう。文庫では何度か読み返してるけどそこまで覚えてなかった。ポケミス版も読んでみるよ。
じゃ、手前の人はジャン・ルイ・トランティニャンなんだね。でも、やっぱりあの絵だとトランティニャンよりブロンソンに見えるw。 >>561
いや、原が亡くなったショックで俺もカッカしすぎたからトゲトゲしくてすまなかった
たしかに山野辺の皺の書き込みっぷりはブロンソンを連想してもしょうがないかもしれない(ライフルな理由は映画見れば分かる)
原ォ関連本だとミステリマガジン2018年3月号原ォ特集は資料性が高い
同号には「ミステリオーソ」「ハードボイルド」に続く「エンドタイトル」という新作エッセイ集の刊行が告知されていたが、出ずじまいだった。
エッセイや短文の未収録作は割とあるので、たぶん次回のミステリマガジンに載るという遺作の冒頭部分とあわせて、いずれ単行本になるのではないかと予想
それが本当に最後の本になるんだと思う 三橋曉 @whydunit
掲載紙が届き、確認できたので、再度ご報告させてもらいます。
原尞さんへの追悼文が、「西日本新聞」の6月1日付け朝刊文化欄に掲載されました。
作家としての軌跡に加え、翻訳ミステリの熱心な読者だった氏のエピソードにも触れています。
https://pbs.twimg.com/media/Fx_AMfyakAAd7xo?format=jpg&name=large デカい図書館なら西日本新聞置いてあるかな
あとでのぞいてみよう 上のほうで「新しい『沢崎の新宿』」はもう見られないんだなとか書いた者だが
ハードボイルド派って「その探偵の街」が重要な要素だと思う
「ミステリオーソ」収の評論で、探偵の個性よりもその探偵にどんな事件を用意するのかがポイントだという趣旨の事を原先生は書いてたと記憶してるが、もう一つ、探偵が所属する街の描写もハードボイルド派の特色だと俺は思う、特に独創的な見解でもないがね。
「私が殺した少女」で言うと、認知症の老婆を尾行して夜の副都心をさまようシークエンス(ここは何回か読み直したもんな)とか
「さらば長き眠り」だと重傷を負った魚住が深夜の新宿の病院に運び込まれるときの臨場感とか
沢崎の虚勢と減らず口や橋爪や相良にもう会えないのも寂しいが
そういう新宿の情景が読めなくなるのも寂しいよ俺は 映画『探偵マーロウ』 2023年6月16日(金)公開
https://www.youtube.com/watch?v=HD8JV4ECCMM
舞台は1939年、ロサンゼルス。私立探偵フィリップ・マーロウのもとに現れたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女。
「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」 ――依頼を引き受けたマーロウだったが、捜査を進めるにつれ映画産業が急成長する“ハリウッドの闇”に飲み込まれ・・
名優リーアム・ニーソン出演100作記念
メガホンをとったのは『クライング・ゲーム』(1992)でアカデミー賞脚本賞を受賞したニール・ジョーダン。
原作はブッカー賞受賞作家ジョンバンヴィルが、ミステリ小説を手がける際の“ベンジャミン・ブラック”名義で著した
「黒い瞳のブロンド」(小鷹信光 訳/早川書房刊)。村上春樹の新訳が話題を呼んだ
チャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家の公認を受けている
__________________________________________ >>565
だな、田舎出身の俺にとってあれこそが新宿 初期作はそれで良かったけどだんだん作者が既に離れた街を書き続ける齟齬が出てきてたと思うけどね
そういう意味でも愚か者以降は沢崎の年齢ではなくて時代設定自体を止めるべきだったのでは >>568
2100年、ネオ東京。コールドスリープから目覚めた沢崎が17歳女子高生を相棒に、悪党相手に繰り広げるガンアクションとか?
脳内でやってくれ >>568
あなたはそのレスで作品そのものを否定していることに気づかないのかね?