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金子教授:「大麻の引き起こすのは『幻覚』で、『感動しやすくなる』『色が綺麗にみえる』
『食べたものがおいしくなる』などの作用を示す。」

GZJ:幻覚という日本語の一般的な用法と、教授の用法は解離しています。手元の
大辞林では、幻覚とは「現実には存在しない対象を知覚する現象」と定義されています。
大麻が引き起こす五感の変化に関しては、むしろ「錯覚」という表現がふさわしいでしょう。

大麻以外に「錯覚」を引き起こすものの代表に、恋愛があります。恋をするとラブソングから
受ける印象が変化したり、景色が輝いてみえるという体験は、誰にでも一度はあるのではないでしょうか?

まれに大麻草が幻覚様の症状を引き起こすことは報告されています。しかしその大多数は、
元々統合失調症に罹患していたり、統合失調症の家族歴を有するなど、体質的に脆弱性が
認められるケースであり、健康なボランティアを対象とした治験では幻覚は極めて珍しく、
それも全草より単離された THC の摂取後がほとんどであると、ジョンズ・ホプキンス大学の
バレットらが指摘しています。
https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/can.2017.0052

錯覚と幻覚の違いは医学的には重要なので、医学生は授業で習います。教授が「幻覚」と
いう恐怖を引き起こす強烈な単語を、誤りと知りつつもあえて使用したなら、これは悪質な
印象操作と考えられるでしょう。

(以下省略、詳細はリンクサイトにて)