乃木坂「箱推し」の多幸感、AKBと一線を画す魅力
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171112-00049063-nksports-ent

乃木坂は、写真集を24万部も売っているグループ1のスーパースター白石麻衣ですら、コンサートでは特別扱いはしていなかった。
いちメンバーの1人として、必要以上には目立たせていなかった。
このコンサートを最後に卒業する中元日芽香、伊藤万理華も、AKBならば、もっとスポットライトを当てる時間が長かっただろう。

乃木坂は、可能な限りにメンバー間の平等さを保っていた。
その“平和感”が、5万5000人のファンにグループ全体を応援させるという、いわゆる「箱推し(グループ全体のファン)」の雰囲気づくりに役立っていると感じた。

最も大切なのは、コンサートの来場者たちが満足をして幸せに家路につけるかが、エンターテインメントの基本。
AKBのような驚くサプライズ、須藤凜々花の結婚宣言のような社会ニュースになる話題性は起こさないが、
一番大事にするべきファンに優しいグループであり続けている。
ルックスが清楚(せいそ)でかわいいとかもあるが、この多幸感、平和感こそが、乃木坂の人気が上り坂一途の最大の理由だと感じた。