やはり戦前育ちの日本人が見た現代の日本人は、白痴化した馬鹿で論理的思考ができず国益意識、国家戦略の欠落した救いようがない愚民にしか見えないんだね。


『アメリカでは常識の-ニッポン人取扱説明書-腹が立つけど、これが現実』(著)ロバート・ツチガネ 2004年3月出版

アメリカでは常識のニッポン人取扱説明書  著ロバート・ツチガネ
(40年ぶりに日本に戻ったアメリカ国籍を取得した日本人が、愚民国家に変わり果てた日本と日本人に呆れはて絶望する)
ロバート・ツチガネ 1933年1月生まれ  1957年 早稲田大学商学部卒業  2000年 島根県立大学総合政策学部教授

#はじめに より一部抜粋

しかし日本に戻り、教職について、私が知っていた日本と、現在の日本とのあいだに、
超えることのできないギャップが存在することに気づくようになりました。
唖然とさせられることばかりでした。そのことが、この本を書く気になった大きな理由です。

私が、40年ぶりに暮らすことになった日本は、私が知っていた日本ではありませんでした。
なにもかも不条理がまかり通っていて、イライラさせられることの連続でした。
もちろん、私が去ったころの日本は、いまだ貧しく、多くの矛盾を抱えてはいました。

しかし、ある意味での美風を残してもいました。これは「昔は良かった」式の懐古趣味ではありません。
民族として国家として、きちんとしたものが、失われてはいなかったということです。
だからこそ、戦後の混乱と貧窮を乗り越えて、世界第二と言われる経済大国の建設に成功したのでしょう。

現在の日本を、内部から観察してみると、その脆弱性ばかりが目につきます。
日本は、今や自壊しているとしか思えない状態に置かれています。
それでいて、当の日本人は、まったく、その自覚がありません。まったく馬鹿になったとしか思えません。

日本人は、日本のことは世界に知られていないと、思いこんでいるふしがあります。
けれども日本の存在が多きくなっている現在、日本人のやり方は、多くの外国で知られるようになっています。
そしてアメリカでは、すでに常識となっています。
つまり、日本人の取り扱い方が、多くの外国人に知れ渡ってしまったのです。

日本国内の金融、教育などは完全に崩壊しかけています。また、外交は、まったく機能していません。
国益という視点が、すっぽり抜け落ちているのです。
外務省が、個々の外交官の功績至上主義によって、組織として機能していないことは、まちがいないでしょう。呆れはてた状態です。

#はじめに より一部抜粋

スポーツ選手もかわいそうです。
日本人がメダルを取れそうな種目は、すぐルール変更されてしまいます。
苦難を乗り越えて努力し、ようやくトップに立てるようになると、みごとな「日本叩き」が始まります。
それに対して、抗議をしないのが、日本人なのです。

かつて「東洋の魔女」と言われたバレーボールは、もうだめでしょう。
背の低い日本人にはけっして勝てないルール改正が行われました。
スキーでも、「日の丸飛行隊」が活躍したり、ジャンプ総合で日本人が優勝すると、配点がかわり、圧倒的な不利を背負うことになりました。
水泳競技はずっと日本人選手を排斥するルール変更がなされてきています。

そういった中で一生懸命努力している若者たちを見ると、ついつい同情したくなります。
しかし私は、ニッポンとニッポンに冷たく言います。
「これが欧米のやり方なのです。自分たちに何が欠けているのか、自覚しなさい」と。
ニッポン人を、世界中がカモにしています。

2004年3月1日ロバート・ツチガネ