財政投融資の詐取か

もしJR東海が超電導リニア開発を断念しても、中央新幹線は現在走っている鉄輪式で開業させることが可能な構造になっている。
本誌一八年一月号の記事でも報じたように、トンネルの大きさは、東海道新幹線の車両が通行できるようなサイズで作られており、経路勾配も最大四ーパーミルに制限され、鉄輪式車両が通行可能。つまり、超電導リニアの頓挫を織り込んだ「保険」が準備されているのだ。
しかし、JR東海は超電導リニアを導入するとして地元自治体を説得しているばかりか、国の財政投融資資金も投入されている。これで単なる鉄輪式新幹線の建設ということになれば、やっていることは「融資詐欺」と変わらない。