>>900
>米國自身が其を拒否してゐた訣
それ、って何?
何を拒否したって?
開戦直前には、対米戦は日本の破滅、万に一つどころか、完全な勝率ゼロということは内閣も分かっていた
つまり、アメリカに何を言われようと全て受容するしか無かった
アメリカの要求を断れば次には原油の禁輸措置が取られることもわかっていた
それを、なぜ、アメリカの「中国大陸からの撤兵」「中国での既得権放棄」の要求を飲まなかったか
確かにこの2つの受容は当時の日本にとって身を切られるような痛みがあったはずだ
それでも飲まないと、破滅が待っていたのだから飲むしかなかった

なのに、飲まなかった
それは、一撃講和論という根拠不明なバクチ、「もしかして上手く行ったら中国も手放さずに、米国の要求も撥ね付けられる」に打って出たから
つまり、米国が後ろを向いている間に背後から一撃を食らわせて一度、ダウンを得る
怒り狂って米国が立ち上がろうとしたときに、日本から講和を申し出る
米国世論の関心は欧州のドイツからの英国救援に向いていて極東のことなんて無関心だ、と
日本から講和を申し込めば、米国は欧州戦線に専念できると喜んで応じるハズ、日本に多少は有利な条件で講和できる、と
こんな、風が吹けば桶屋が儲かる式の都合のいい妄想で戦争に踏み切ったのだ
普通に戦っても、万に一つの勝ち目もないことは日本側も熟知していた

このことが日本の天皇、軍部を1万回、死刑にしても足りない程の大失策だった