CO2の削減ばかりを、役人や官僚や、環境団体は、声高に叫ぶ。それは、今の異常気象を見れば、正しいと思う。
しかし、難民への支援を行う団体は、数億人の飢餓を、強く訴える。この解決策は、ほとんど見当たらない。
何かを減らす技術の開発は、極めて厳しい。CO2も同様だと思う。しかし、日本国の、特に自動車産業における、窒素酸化物(NOx)[物が高い温度で燃えたときに、空気中の窒素(N)と酸素(O2)が結びついて発生する、一酸化窒素
(NO)と二酸化窒素(NO2)などのことをいいます。]の技術は、世界一と言っても過言ではない程度の高度な技術だと思う。
単純に、ガソリンエンジンは、ダメ。ディーゼルエンジンも、ダメ。 それで、電気自動車へ全面的に切り替える。発想が、あまりに単純で、現実味に欠ける。
実際には、電気自動車じたいは、完成し、市販もされている。 しかし、高価であり、今のような自動車の生産台数を今後も維持するとなると、バッテリーやモーターなどに使用される、希少金属類が、枯渇しないか?という根本的な課題にも直面する。 価格も、使用する材料が高価なので、庶民には手が出ない。 日本や世界の自動車産業の未来は、どうなるか?
地球全体の砂漠化は、毎年、日本の四国の面積と同じくらいだと聞いた記憶がある。地球の砂漠化と70億人を超える世界人口の今後の、「食糧危機」双方を、考えると、CO2を減らすのではなく、砂漠化し、荒廃した荒野を緑地化し、農地を増やし、飢餓難民への食糧を栽培し、世界の人口を支えるための食糧対策を講じるべきかと思う。
言い換えると、CO2を単に減らそう。と考えるのではなく、よりCo2を、大量に使用する方向性を考えるべきだと思う。70億人を超える、世界中の人々の食糧を確保することになると、案外、こんどはCO2が不足する事態になるのかもしれない。
また、自動車のエンジンで培った、窒素酸化物(NOx)を減らす技術を極端に廃止することも、これまでの高度な技術が消えることになり、本当に、これで良いのか?という疑問だらけの、10年後の、新車の自動車販売は、すべて「電気自動車にする。」政策で良いのか?と考える。
世界中で、飢えている人々の事を、誰も、この地球温暖化と結び付けて考えない。学術的な見地から発言しない。
こんな安易で、単純な方策で、果たして、「真の成果が得られるとは、」とうてい考えられない。