ブレードランナー2049、前作以上にディック自身を強く意識した内容だと思った。
片方が死んでしまった男女の双生児のモチーフとか
アンドロイドの「妊娠」が状況を揺るがすストーリーとか。

ディックの作品には、
妄想を抱えた登場人物が自分の妄想こそは真実であることを発見する、とか
独我論的テーマとか
中二病的?プロットを持つものが少なくない。

この映画のプロットは、それを意識し、
あえて、その逆を行ってみせたものではないか、と。
それが、この映画なりのディックへの応答ではないか、と思った