数年前の出来事だが、日本で工作機械を製造して輸出している企業のところへ、EUから規格策定会合の案内が届いた。
だが、大半の企業(中小企業が多かった)は、海外出張費が負担になるので、放置した。
数ヶ月後、突然、その工作機械のEUへの輸出ができなくなった。
なぜなら、前述の規格策定会合で決まった新たなEU規格では非常停止ボタンのサイズがJISより数%異なっており、規格違反になるからだ。
その工作機械を製造していた日本企業は、一夜にして在庫の山を抱えることになり大損害。EUにおけるシェアは大激減し、二度と復活することはなかった。