SFの集会に出て、昔のことがさまざまに間違って伝えられていること
がわかる。私自身についていえば、荒巻さんとか筒井さんとか豊田さ
んといった人たちと個人的に仲が悪いように思われていて、荒巻さん
と一緒にスペキョラティヴ・ジャパンを始めたり、それに筒井さんを誘っ
たりというようなことが不思議に思われているようだ。作家は批評に
反論するが、それは個人的な関係に影響するのはよほどのことで、
普通はむしろ作家も評論家もそうした批評が生まれ、それが話題を
呼ぶことを歓迎するものだ。あまりの視点の相違に議論が無駄とい
うケースがあって、そんな場合には乱雑なものとなることがあるが、
荒巻さんや筒井さんは比較的私と近い方向性を持った作家で、むし
ろ、互いに有意義な批評や論争となることが多い。

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