0049名無しは無慈悲な夜の女王
2018/07/03(火) 22:47:40.59ID:9xbTaovGさあこい、モンキー野郎ども!
人間一度は死ぬもんだ。
おれはいつだって降下の前になると、あの震えがやってくる。もちろん注射も
予防催眠も受けてはいるが、そうかといって本当におれが恐怖をおぼえなくて
すむというわけではない。艦に乗っている精神科医は、おれが眠っているあいだに
脳波をしらべ、馬鹿げた質問をし、そのあとで、それは恐怖でもなんでもない、
ただ、はやりたった競馬馬が出走の前に震えているみたいなもんだと言う。
一方、新訳の方は,、ガンダムのアムロを意識したような文体になっている
どうした、エイプども! そんなに命が惜しいのか?
降下のまえにはいつも震えがくる。もちろん注射は打ったし、催眠処置も受けたん
だから、恐怖なんか感じるはずがないというのはもっともな話だ。艦の精神科医は、
ぼくが眠っていたあいだに脳波を調べてあれこれバカげた質問をしたあげく、
それは恐怖ではない、別にたいしたことではないと言っている―― 要は、やる気
満々の競走馬が出走ゲートでうずうずしているようなものだと。
旧訳になれた人間からすると、「モンキー野郎」 を 「エイプ」、「おれ」 を 「ぼく」 に変更
された点が、いちばん大きな違和感の原因となっている
ちなみに、原文は次のとおり
Come on, you apes! You wanta live forever?
I always get the shakes before a drop. I've had the injections, of course, and hypnotic
preparation, and it stands to reason that I can't really be afraid. The ship's psychiatrist
has checked my brain waves and asked me silly questions while I was asleep and he tells
me that it isn't fear, it isn't anything important--it's just like the trembling of an eager
race horse in the starting gate.