GLAから距離を取って、死霊狩り3巻のあとがきで
人間ダメ小説ではなく浄化の時代の話を書きたいと思ってたから
それを書くなら、ニューヨーク・ザメディ編の次の展開を変えると丁度良いと思ったのじゃないか?
当時は真幻魔大戦でドク・タイガーの変態ぶりを書き終わったあたりだろうから、
流石に野性時代の方でも、また書くのはネタがないと思ったのではないか。
野性時代版は当初は少年マガジン版のリメイク兼ノベライズという感じだったが、
メインにドク・タイガーの写真を見せられたルナ一行は既視感にとらわれるという描写を
いれている。その辺で、書き直しという位置付けをやめて
野性時代版はコミック版(少年マガジン版)から分岐したパラレルワールドという設定に変えたんだろうな。
それから青春・宗教団体興し小説になったのはご存知の通りというわけだ。
GENKEN編の東丈はGLAの高橋信次・高橋佳子親子に平井和正自身の願望を混ぜ込んだキャラだから、
全然違うのは当然と言えば当然。
言ったところでタラレバだが、石森プロの過干渉がなければ、もうちょっとちゃんと終われたかもしれない。
とは言っても、尻切れとんぼ出ない程度だとは思うけど。