>>515
アインシュタインの科学に対する姿勢は宗教や哲学に近いところがある
ブラックホールも量子力学も、彼のそうした世界観に合わなかったため否定された
(ただし個人的には、アインシュタインの量子力学批判の内容は高く評価したい)

チャンドラセカールなど悲惨で、自身の研究でブラックホールの存在が示されると
師匠であったアーサー・エディントンから徹底的な攻撃を受けイギリスを去っている

科学者だから徹底してものごとを論理的に考えられるというわけではなくて、やはり、
そこには人間くさい価値観や偏見が入り込んでいると見る方が正確な視点だと思う
そういう意味では、大御所が老害に転じてしまうのは科学者でも珍しいことではない

ノーベル賞を2回受賞した化学者ポーリングなども、準結晶という大発見に対しては
非常に攻撃的で、当時それを発見した研究者に発表の撤回をせまる書簡が何度も
届いたらしい

準結晶をめぐるポーリング博士との確執はこちら

「準結晶」の発見者ダン・シェヒトマン教授(2011年ノーベル化学賞受賞) インタビュー
http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=24492

準結晶がどれだけ常識を覆す存在なのかは下の記事で垣間見ることができる

2011年度ノーベル化学賞:ダニエル・シェヒトマン「準結晶の発見」
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/booklet-gazette/bulletin/545/open/B-6-3.html