個人的には最終巻のラゴスの描かれ方は正直不満
たとえば料理人キャラが、薀蓄だけ語るようになってしまったような印象があって、それを言葉で語るんじゃねーよ、
そこは料理作れよ、食わせろよ、それでもって己自身を示してゆけよ、みたいな。
具体的には、異星人ともセックスをすることを通して相互理解を深めていって欲しかった。
他のキャラのセックスは(少なくとも最終巻で示されたそれは)関係を深めた結果としてのセックスだが
「恋人たち」は、それを前提とせず関係を持つことが出来る存在。だからこそ、終着点としてのセックスでなく、入り口としてのセックスを行えるわけで、
その肉体的接触によるセックスを通しての関係構築こそ、「混爾(マージ)」の行きつく先なのではないかと。
最終巻のラゴスは、愛欲を唱える割に簡単に肉体性を捨象しすぎ。