>>570 「復活の日」原作刊行は1964年だが、無人機をドローン(雄蜂)という由来になったファイヤビー無人標的機は1951年。偵察型はヴェトナムで使用された。
64年にはSR-71を母機とするマッハ3のD-21ドローンなんてのも(極秘裏に)作ってたが、いまでは失敗作と断定されてる。

無人航空機の本流、巡航ミサイルの初の実用機はナチスドイツのV-1だが、核兵器の登場で、アメリカでは陸軍のマタドール/メイス、海軍のレギュラス、空軍のハウンドドッグといった大型機が50年代には花盛り、
最盛期の1957年に空軍が計画したSLAM/PLUTO(冥王)計画に至っては、原子力ラムジェットエンジンで敵地上空・高度300mをマッハ3で巡航し、超音速衝撃波で地上の全てを薙ぎ倒し、
無限に近い航続距離のもとになる原子炉から直接吐き出される放射性排気で、敵地を延々と汚染しつつ、当初計画で50キロトン爆弾(広島型の3倍強)36発(最後は1メガトン16発)をばらまいて、
最終標的相手にはマッハ3で機体をブチ当てて完全に熔けたプルトニウム燃料をぶちまけ、周辺一帯死の荒野化するって代物で、エンジンの地上試験まではこぎつけた(!)んだが、
その頃にICBMを実用化したのもさる事ながら、一体どこで試験飛行するんだ、どこで! というか同じもん撃ち返されたらどうすんだ!てんで、64年に計画中止。SFでは対ショゴス兵器として実用化なんてのもあったけど…
この手の大型機は有人戦略爆撃機同様に、対空兵器で迎撃される危険がでかくなりすぎてICBMの発達で一旦系譜が途絶えるが、コンピュータの進歩で小型機を超低空・超長距離で精密誘導できる目処が立って、トマホークとして復活した。