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ピーターというでっかい犬と幼きころの伸輔くんのたわむれだとか、長じて画業を志向するようになった彼と父親である筒井康隆との、絵での描写と文章での描写の「どっちが上か」という意地の張り合いだとか、
古いファンはエッセイを読んでまるでわが家の出来事であるかのように知ってわけですものね。
闘病中や彼の死後に、高齢の自分が代わりに死んで息子にいのちを吹きこんでやれていたらよかったのになあ、などは何度も思われたことでしょう。
筒井さんの心中を察すれば、泣けてきます。