翻訳の場合は、原語に忠実なことよりも、日本語としての自然さの方が、より作者の
意図を忠実に伝えるケースの方が多い

だから、ニワトリがカッカドゥドゥルドゥと鳴いたと訳すよりも、ニワトリがコケコッコーと
鳴いたと訳した方が良いし、「プディングの味を確かめるには食べてみることさ」と訳す
よりも、「論より証拠さ」と訳した方がより多くの日本人に作者の意図が伝わりやすい

要は、アメリカ人の常識よりも、日本人の常識に訴えた方がより伝わりやすい

そういう意味では、翻訳者の力量というのは、まず最初に(語学力より)日本語を縦横に
駆使できる能力(文章力 + 語彙力 + 発想力)の方が重視される

下は、「欠陥翻訳時評」で数々の誤訳本を暴露した鬼の翻訳者、別宮氏のインタビュー

よい翻訳のためには耳を澄まして書く  <別宮貞徳氏インタビュー>
http://honyakukenkyu.%73akura.ne.jp/shotai_vol3/01_vol3_Bekku.%70df