そもそも「物語」の基本は没入体験なので
子供は主人公のみならず、悪役にもなりきって
「好きな物語になりきって」いるので小学生の時は
”感じたままを書け“とか意味わからないことを言われても
読書感想文になにを書けばいいのかさっぱりわからなかった。
だって”感じたまま“を書いたら自分の感じたことが元の話にブワっとかさましされて
短編が長編に、小説が映画化のフルコンテになるんだぜ?
中学生になって先生の抜かしてた指示が要するに
「物語を自分から突き放して眺め、現実の自分だったらどう感じたかを述べよ」だと知った時の憤りはいまも続いている。
あんな物語体験を殺す邪悪なものを小学生にやらせた奴は
間違いなく悪魔の手先。