チャンドラー読んだ。だが、探偵にはならない。
周五郎も読んだ。だが、時代劇好きにならない。
大藪も読んだ。だが、銃好きにも暴力主義にも復讐者にもならない。
高橋親子の書籍も読んだ。だが、宗教家にもならず、その団体にも入らない。

私はそうはならなかったが、世の中に染まる人がいることも、まあまあ知っている。

野球漫画に感化され、野球始める人がいる。
ボクシング漫画に感化され、拳闘始める人がいる。
バスケ漫画に感化され、バスケ始める人がいる。
サッカー漫画に感化され、サッカー始める人がいる。
だが、それらを指して洗脳漫画とは言わない。

優れた創作物は人を感化する。
洗脳小説! これって文芸批評上、最上級の褒め言葉じゃないか。
よそで聞いたことが一切ない、平井和正の圧倒的筆力を表すものだ。

もし、筒井康隆がこんな批評を受けたら死ぬほど大喜びするだろうなぁ。。