ディストピアというのはホラー的な娯楽として読むものではないのです
古典的ディストピアというのは、人類が繰り返してきたドツボへの転落のメカニズムが描かれている
それが故に、1984や華氏451度を読む人は「これは現在起きてることだ!」と感じるわけです
どのようにそれを止めるのか、そこから抜け出すのか、陥らないようにするのか、を思考実験するための
場を提供してくれるのがディストピア小説、悲劇作品でしょう、本当の
そこでの思考実験は現実認識能力を上げてくれるのです
これ以上はスレチな天下が云々という感情的になりやすい話題に絡むのでやめますが

現実の文化の成熟が追いつかないくらい新しい技術が入り込んできてしまい過ぎていますから
本能的にディストピア小説から学び取ろうとする人も増えるのでしょう
もしかすると、文明というのはこんな風にして消滅するのかもしれませんね