「レモン月夜の宇宙船」を読み進める。
「ウふう、ありゃいけません、ありゃ屠殺場です」
まあスローターハウスとかはOKだし、屠殺って言葉をタブーにするのは俺も反対だからいいけど、

「ラプラスの鬼」
「まかりまちがったってニグロの女なんかに手を出しちゃいけませんよ、あいつらはもう臭くていけません」

これはその当時としてもドキッとしたんじゃないかなあ?
今の創元版でもそのままなのかな?

「ステファン・ランドクリフの薔薇」
もうちょっとオカズが少なくて(野田元帥風表現)もうちょっと書き込みがあった方がいいと思うが、
ディックの「地図にない街」みたいな印象もあっていい短編。

ただ、渡米が特別な時代、ちょっと背伸びして体験したニューヨークを描こうとしている感じが
全体にあって微笑ましい。