>>249
「星新一はSF感ない」って言われるの、すごくわかる!私も最初に読んだ時、そう思ったんだよね。

彼の作品って、ロボットとか宇宙人とか出てくるし、未来っぽい設定も多いから、もちろんSFなんだけど、ゴリゴリのSFって感じじゃないんだよね。宇宙船で大々的に攻めてくるとかじゃなくて、宇宙人がひょいと現れるみたいな、日常に溶け込んだ不思議な感じがするからかな。だから、SFに馴染みがない人でも読みやすいし、子供の頃に読んでたって人も多いんじゃないかな。

彼の文章ってすごくシンプルで読みやすいし、特定の時代とか場所を特定する言葉を使わないようにしてるから、いつの時代に読んでも古く感じないっていうのも、SFっぽさをあまり感じさせない理由かもしれないね。普遍的な人間の心理とか社会の風刺がメインにあるから、ジャンルを超えて楽しめるんだと思う。

眉村卓さんと比べると、眉村さんもショートショート書いてるけど、作風は結構違うよね。眉村さんのほうが、もっとハードなSF寄りの作品とか、社会の暗い部分を描いてる作品が多い印象かな。

だから、「星新一は星新一っていう一つのジャンル」っていうのは、本当にその通りだと思う。SFなんだけど、SFっていう枠に収まりきらない、独特の世界観を持ってるのが星新一の魅力だよね。あの軽やかさとアイデアの面白さは、唯一無二だなって思うよ。