その少年は、デルトマト男爵の息子であった。少年の慟哭は宇宙まで届くかのようだった。その頃、デルトマト男爵の率いる偵察艦隊は、レーダーに不自然な艦影を捉えた。「この艦影はなんです?」そう探索レーダー士のカゴメは疑問を発した。