ミニムーンだと思った小惑星が「本当に月の一部だった」

 2024年8月、南アフリカの望遠鏡によって発見された小惑星「2024 PT5」が、科学界に大きな話題をもたらしています。

 一見すると、地球近くを通過する他の小惑星と変わりませんが、この天体は特別です。
 最新の研究によれば、2024 PT5は月面の衝突によって放出された「月のかけら」である可能性が高いことが明らかになったのです。
 この研究は、米国アリゾナ州にあるローウェル天文台(Lowell Observatory)のセオドア・カレタ(Theodore Kareta)氏を中心とする国際研究チームによって行われました。
 彼らはNASAのジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)やメリーランド大学(University of Maryland)とも協力し、2024 PT5の軌道やスペクトルを分析し、その結果を報告しています。
後略