小惑星「2018 CN41」の正体はテスラ・ロードスターだった 2018年にファルコン・ヘビーで打ち上げ

 国際天文学連合(IAU)の関連機関としてスミソニアン天体物理観測所が運営する小惑星センター(Minor Planet Center: MPC)は世界時2025年1月2日23時52分、新たに「2018 CN41」の仮符号が与えられた小惑星についての情報を小惑星電子回報(MPEC)を通じて発表しました。

 その内容によると、太陽の周りを約1.53年周期で公転しているこの天体は、地球の公転軌道に最も近づく時の距離(Minimum Orbit Intersection Distance: MOID=最小交差距離)が月までの距離よりも短い約24万km(0.0016天文単位)とされていました。
 地球に接近する軌道を描く小天体は地球近傍天体(Near Earth Object: NEO)と呼ばれていて、将来地球に衝突する可能性も考慮して追跡観測の対象となっています。

 しかし、最初のMPECが通知されてからわずか半日余り後の世界時2025年1月3日16時13分、MPCは次のMPECで2018 CN41をリストから削除すると発表しました。
 その理由は、この天体が小惑星ではなく「車(とそれを搭載したロケットの一部)」だったことが明らかになったからです。
後略