恒星間彗星「3I/ATLAS」を追う その観測結果と“異星人の乗り物”説の検証

 2025年7月1日、地球に近づく小天体を監視する望遠鏡ネットワーク「ATLAS」が、恒星間天体「3I/ATLAS (C/2025 N1)」を捉えた。
 追観測と軌道解析の結果、観測史上3例目となる恒星間天体であることがわかった。
 3I/ATLASは10月30日ごろに太陽へ最接近して通過しており、12月19日ごろには地球へ最接近する。
 これまでの観測では彗星活動が確認され、コマ(ガス・塵の雲)を伴うことに加え、二酸化炭素を含む組成が示唆されている。
 一方でSNSでは「異星人の乗り物」説が拡散するなど、憶測も先行した。
 ただ、現時点で公表されている観測結果は彗星活動と整合しており、人工物を示す根拠は確認されていない。
後略